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〜 sLDKスタイルのワンルーム空間 〜 この建物は、改修前、各部屋は6畳の部屋とトイレ、バス、洗面の3点式のユニットバスがあるという古典的な「ワンルーム」マンションであった。近年、京都でもワンルームマンションが次々に建設され、ワンルームマンション市場は供給過多気味である。 |
![]() 白が眩しい、すっきりとしたモダンなデザイン |
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新築時には満室になるが、築年数が経過するにしたがい入居率が下がる傾向にあり、どうしても家賃を低く抑え入居率を上げるという手法を取らざるを得ない。当マンションにおいても水廻りをはじめ各所が老朽化しつつあり、入居率は低下気味であった。 当初、一度取り壊して建替えという選択肢も検討されたが、この地域は過去に都市計画が変更され用途地域が変更されたため、新築するとなると建ぺい率、容積率の関係で現在の規模より大幅に小さくなってしまう。そこで、今回外側の骨組み(スケルトン)だけを残し、中の間仕切りと設備(インフィル)を全面的に改装する事になった。 |
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改装は、マンションが京都でもお洒落な地域として人気のある北山というロケーションに位置する事もあり、通常のワンルームマンションでは飽き足らない人々をターゲットと考え、入居者がこのマンションに住んでいる事を自慢したくなるような建物になるように意図し設計を行った。 外観は白いタイルと乳白色ガラス、黒い鉄骨フレームと濃茶色の木、と対照的な組み合わせながらシャープで上品な仕上りとしている。エントランスもボールト天井に間接照明を照らし柔らかい光に包まれるようにし、ワンルームマンションにありがちな白色蛍光灯が照らす殺風景な空間とは一線を画している。 改装前に2階と3階合わせて11室あった部屋を6室に減らし、一室当りの空間を広くしたsLDKスタイルを採用した。収益を考えると部屋数は減ったが、一室当たりの家賃は高めに設定でき入居率もよいため、改修前と遜色はない。むしろ近隣のワンルームマンションと較べ、余裕を持った改装をしているため、長期にわたって高い競争力を維持できると考えている。 ローバーでは設立当初より町家の「スペースリサイクル」という理念を一つの柱として活動を行ってきたが、ミネ北山1は町家だけではなく他の建物でも「スペースリサイクル」という理念を実行できた一つの典型となった。 |
【改装前】 | ||||
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【改装後】 | ||||
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