
■1階OFFICE部分
イエローベージュを基調としたぬくもりのある室内空間彩色には茜色をコーディネート |
皮革製品を中心に、様々なファッション分野での挑戦を続ける、
「OFFICE TANIGAWA」 先代より続く、固い絆で結ばれたスタッフ同士の連携により
社業は発展を続けている。
本社ビル中庭に増築予定のANNEX(はなれ)には、
そんな”絆”と”連携”が昇華するための媒体であることが、
要求された。
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「手狭になった、OFFICE空間を増床する。」
理由としては、明快であるが、その企業に与えられた社会的役割を背景に私たちが再考したとき、その増床計画はまた違った意味を帯びてくる。先代より引き継いだ人的資源という会社の資産。社長のスタッフに対する真摯な思いと、それに応える堅い絆で結ばれた有機的連携。少数精鋭でありながら、社業の発展を遂げるオフィスを増床するにあたり、私たちが軸を据えたのは「ヒューマニティ&コミュニティの再構築」であった。
いわば、人と絆がよりハイステージに昇るような増床計画でなければならない。このような考え方に基づき、既存OFFICEでは為し得なかった、有機的連結機能のある、ANNEX(はなれ)として設計は行われていった。
各階層はリフトと外部階段で立体的に連結され、無機質となりがちなOFFICE空間において、ヒューマニティの概念を挿入することにより、互いに快適な執務環境を構築することとなった。また無駄を徹底的に省いた経済設計は、対資本利益比の向上にも寄与している。最大限配慮したコストコントロールと配分により、投下資本に対する利益率向上の極大化を実現した。
新しく創出された執務環境のなか、今まで以上に、固い絆で結ばれたスタッフが、さらなる社業の発展に寄与する結果となることを祈っている。
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所在地: |
所在地 京都市下京区西木屋町 |
主要用途: |
事務所及び倉庫(皮革製品) |
設計: |
(株)ローバー都市建築事務所 担当 松村隆孝 |
施工: |
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構造・構法: |
主体構造・構法 鉄骨造 |
規模: |
地上3階建 |
敷地面積 |
380.00 u(114.95坪) |
延床面積 |
212.12 u(65.55坪) |
1階床面積 |
72.43 u(21.91坪) |
2 階床面積 |
72.13 u(21.82坪) |
3 階床面積 |
72.13 u(21.82坪) |
改装工事費 |
約2300万円(坪単価35万円) |
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工程: |
設計期間/ |
2005 年10 月〜2006 年01 月 |
工事期間/ |
2006 年02 月〜 2006 年05 月 |
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敷地条件: |
商業地域 準防火地域 |
道路幅員 市道 東側3.9m |
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外部仕上げ: |
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内部仕上げ: |
床/ |
長尺塩ビシート |
壁/ |
ラフトン吹付け、PB t=12.5の上ビニルクロス貼 |
天井/ |
PB t=9.5の上ビニルクロス貼 |
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設備システム: |
空調 |
冷暖房方式/ ヒートポンプ式エアコン |
給排水 |
給水方式/ 直結給水
排水方式/ 公共下水道放流 |
給湯 |
給湯方式/ ガス式給湯器 |
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主な使用機器: |
照明/DAIKO・松下
リフト/クマリフト |
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