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都市部で建物を「創る」ということは、その場所にあった歴史と記憶とどう向き合うかという事を避けて通る事はできない。 歴史と記憶を「断絶」するのではなく「継承」してゆく事を念頭に計画を行った。 今回、使い勝手も悪く老朽化が著しくなった既存の住宅を、建て替えたものであるが、既存の住宅は明治期に学者として京都に滞在していたオランダ人の為に建てられたという由緒ある建物であった。そこでステンドグラスや建具などいくつかの部材を新しい建物に転用し、概観もレンガを用いるなど、建物の記憶を継承できるように配慮している。 |
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1階は親世帯、2階3階は子世帯が入る2世帯住宅。 同居はしたいが、それぞれの生活も大切にしたい、という当初からのご要望から、1階部分をRC造、2・3階部分を木造とする混構造とした。 また、断熱性能に優れる外断熱工法を採用し内部j空間の快適性を向上させた。 構造形式を変えることにより、階上でわんぱく盛りの子供たちの走り回る振動が1階に響くことも無く、お互いに気を使いすぎない空間を実現する事が出来た。同時に耐震面での構造の安定性にも寄与している。 親・子世帯のお互いのプライバシーを重視すると共にコミュニケーションもとれるように、2階へは外部から直接アプローチできる外部階段と、1階と直接結ぶ内部階段の2つの階段を設けており、それぞれの生活のリズムを尊重できるとともに、「一緒に暮らしている」という安心感を双方に感じられる「架け橋」的な階段となっている。 2階のリビングと3階の子供室の間には、壁面収納内に隠された、はしご状の階段が隠されており、子供たちの格好の遊び場となっている。 |
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