京都伏見・丹波橋のふもとに位置する「KN HOUSE」。
幼少期よりクライアントが過ごされてきたご実家を建て替え、新しく”夢”のかたちを創り上げていくこのプロジェクト。
L型の特殊な形状をもつ旗竿敷地という条件を、いかに魅力的に創造していくか。
このことが、私たちの計画のはじまりであった。
特殊な形状の敷地に「日溜まりスクエア」という、光の存在場所を立体的かつ有機的に挿入していく。
随所に、配置された「日溜まりスクエア」は互いに各居室と絡み合いながら光と風を送り続ける。
旗竿敷地であるからこそ可能なプランをエキスパンションジョイントによって実現し、明るく開放的な空間構成が、この「KN HOUSE」には姿をあらわすこととなる。
新・景観条例からの研究も行い、伏見丹波橋地域の町並みのあり方についても、一定のプロポーザルを行っている。現代和のエレメントでシンプルに構成されたそのプロポーションは、端正のなかにも京の伝統美を感じ取ることのできる上質な表情表現とした。また、環境面からも、現代住宅に要求される次世代基準を意識しながら、ランニングコストのかからない、エコウィル(ガス発電・給湯暖冷房システム)を採用した。
新・景観環境共棲住宅ともいうべき、「KN HOUSE」。
新しい家族の夢を叶える舞台として、明るく開放的な空間構成を実現している。
建築場所 | 京都市伏見区 |
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構造・階数 | 木造2階建 |
用途 | 住宅 |
敷地面積 | 173.67㎡(52.43坪) |
延床面積 | 224.56㎡(67.79坪) |
竣工年 | 平成21年(2009年) |
建物工事費(税別) | 3800万円(56万円/坪) |