京都市右京区「妙心寺 退蔵院」内にある、京都市「観光トイレ」の再整備プロジェクト。
観光トイレの再整備にあたっては、京都の寺院にふさわしく、「和」の美しさを表現するデザインを目指し、漆喰塗の外観に瓦屋根をあしらっている。
御影石の縁石から玄昌石タイルを四半敷きに敷き込み、軒裏には赤杉のあやめ貼りを計画した。
和風照明には、数寄屋造りの指物照明を使用し、「観光トイレ」という小さな空間であるからこそ、本物の「和」のしつらえの構築を心がけた。
普段、あまり考えることのない公衆トイレのありかた。
観光都市・京都にふさわしい上質なトイレ空間こそ、京のおもてなしの心をあらわす、ひとつの作法といえるのではないだろうか。
建築場所 | 京都市右京区 |
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用途 | 観光トイレ |
施工面積 | 22.84㎡(6.90坪) |
竣工年 | 平成25年(2013年) |