レ・トワメゾン(les trois maisons)。
フランス語で、「3つの家」を意味するこの複合施設には、「Cafe」「Gallery」「Hotel」が内包されている。
それぞれの機能は、互いに呼応しあい、互いに昇華する関係性を保ちながら、それぞれ独立した運営を可能にしている。
元三宅機業店として使用されていた110坪の京町屋。
長年の放置により、内部はかなり荒廃した状態ではあったが、クライアントをはじめとする、人々の多大な協力に依りプロジェクトの完成を迎えることとなる。
店内cafeでは、フレンチ風の創作料理が提供され、上階は京都の良さを肌で感じることのできる宿泊施設。
また、奥の機業部分は展示空間として機能している。
坪庭・通り庭をはじめとする、町家のエレメントも若い感覚で現代和をテーマに再生され、全体としての空間の向上に寄与している。
これからの町家再生手法の新機軸となるであろう「レ・トワメゾン(les trois maisons)」。
京都における町家再活用の最先端事例として今後に期待していきたい。
建築場所 | 京都市上京区姥ケ榎木町 |
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構造・階数 | 木造2階建 |
用途 | 店舗/宿泊施設 |
延床面積 | 195.38㎡(59.10坪) |
竣工年 | 平成19年(2007年) |
建物工事費(税別) | 300万円(+セルフビルド) |
お客様ホームページ | http://ctn139.com/shop_kyoto.html |