古都の玄関

府外から来る多くの人にとって、京都駅が京都で訪れる最初の建築だと思います。

この大きな中央コンコースを持つ4代目京都駅は1997年に完成しました。
設計は田崎美術館や梅田スカイビルで有名な原広司氏。
小さなパーツが集まって大きな塊となったようなビルの外観は、全体像を把握しづらく見るたびに変形していても気が付かない、そんな印象を持ちます。(よくわからない印象ですね笑)
そのおかげで駅全体の巨大さを感じさせず、奇抜ともとれるデザインを上手く駅前の雰囲気に馴染ませています。
しかし、このコンコースは見た人の脳裏に焼き付く衝撃的な空間となっています。
巨大な空洞、ガラスから入り込む大量の光、SFを思わせる奇妙な形のステージ。
京都駅といえばこの光景と思う方も多いと思います。
古都の玄関として造形の賛否が分かれる駅ではありますが、京都の神社仏閣に負けないインパクトのある建築として受け入れていく…というのはいかがでしょうか?


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