台風12号災害支援活動へ参加してきました

先日の土日のお休みを利用して、和歌山県新宮市熊野川町へ
ボランティアとしてお手伝いに行ってきました。
昨年の秋に、建築の仕事仲間たちと熊野古道へ訪れ、熊野を好きになり、
何か恩返しができないか?と思い、今回ボランティアとして参加させて頂きました。
実際、現地へ入ると、至る所で災害の爪跡が残っており、
被害の凄まじさを目の当たりにしました。
当初の予定では土曜日からの活動の予定だったのですが、
現地でのニーズもだんだんと無くなりつつあり、尚且つ週末と言うこともあり、
各地から色んなボランティア団体が集まり飽和状態との事で、
私が所属した団体の活動は日曜日のみとなりました。
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この沢山ある道具たちは東北から援助して頂いた物だそうです。
私達が今回お手伝いさせて頂いたのは、一人暮らしの86歳のおじいちゃんのお家。
86歳とは思えないような元気なお方で、今回の台風で川が氾濫し、自宅も天井まで水が上がり、
相当な被害を受けたにも関わらず、一人で片付けをして今は何不自由なく住めているそう。
若い頃は800mもある山を30分で登り(!?)、炭鉱で仕事をし寝る間もなく働いてきたそう。
スーパーおじいちゃんです。
作業は自宅前のみかん畑と家庭菜園畑などの泥かきを4時間ほどかけ撤去させて頂きました。
クワを使っての作業で、腰は痛いし手にはマメができるし、暑いし・・・と、
苦労しましたが、完了報告でおじいちゃんに「上出来、上出来」と喜んでもらえた時の
嬉しさは今でも忘れません。
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私たちは一時的なお手伝いにしか過ぎませんでしたが、
現地で毎日復興に向けて奮闘されている熊野川町の職員の方々は
台風発生時からほとんど休みを取っていないそうで、毎日あちこち駆け回って
尽力されている姿を拝見し、本当に頭が下がる思いでした。
今回、人生で初めてボランティアへ参加し現状を目の当たりにして、
自分の目で事実を確かめる事は本当に大切なことだと実感しました。
また、誰一人後ろ向きな人はいないと言うこと。
皆さんが一日でも早い復旧を目指して前向きに頑張っていらっしゃること。
人間は本当に強い生き物なんだな と感じてきました。
たった1日のお手伝いしか出来ませんでしたが、
またチャンスがあればお手伝いに行きたいと思いました。
最後に職員の方に「綺麗になった熊野へまた来て下さい」と、
言って頂き「また来よう」と思った熊野でした。 

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