Published 〜メディア掲載情報〜

ローバー都市建築事務所の設計物件や、弊社代表の野村正樹が執筆するコラムなど、
雑誌や新聞に掲載されている情報のご紹介をいたします。

毎日新聞 2015年10月02日号

毎日新聞 2015年10月02日号
 

きょうと空間創生術 [216]

京都岡崎ハレ舞台

毎日新聞 2015年10月02日号秋のシルバーウィークでにぎわいをみせた行楽シーズン。京都随一の祝祭空間である京都市左京区の岡崎一帯でも「京都岡崎ハレ舞台」が9月19日、20日の2日間にわたり開催された。みやこめっせでは、西日本最大規模のマンガ・アニメの見本市「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」が開かれ、更に隣接する平安神宮前神宮道では、大きな赤いじゅうたんが敷き詰められた歩行者天国で、さまざまなご当地グルメやパフォーマンスを楽しむことのできる「京都岡崎レッドカーペット」が催され、にぎわいと憩いの空間が創出された。

夜になると、京都市美術館前広場では、レトロな外観が特徴的な市美術館に美しい映像を照射し、音楽とともに上映を楽しむ「岡崎ときあかり」が行われた。写真は、そんな「岡崎ときあかり」の一シーン。大型のビデオプロジェクターで、建築物をスクリーンとして映像を投影する「プロジェクションマッピング」と呼ばれる演出技法で、その迫力と幻想的な風景に多くの人が魅了されていた。

今回の「岡崎ときあかり」のテーマは琳派400年を記念して「現代の琳派」。学生から一般公募まで、合わせて計22作品が出され、レベルの高い作品が次々と上映された。私も審査員の一人として参加をさせていただいたが、年を重ねるごとに、その技法の進化には驚かされるばかりである。

京都の近代化の発信拠点、祝祭のステージとして花開き、100年の歳月を経て、水と緑の文化交流地域に育ってきた岡崎。そんなすてきな岡崎の魅力を、新しく五感で感じることのできた秋のひとときであった。

 
(株)ローバー都市建築事務所


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