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毎日新聞 2014年09月26日号

ローバー都市建築事務所代表の野村正樹が執筆するコラム「きょうと空間創生術」の紹介です。

毎日新聞 2014年09月26日号
 

きょうと空間創生術 [191]

岡崎ときあかり2014

毎日新聞 2014年09月26日号 先週末、9月20日(土曜)、21日(日曜)の2日間にわたり、京都市左京区岡崎エリア一帯で昼夜にかけてにぎわいを創出するイベント「京都岡崎ハレ舞台」が開催された。「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」「京都岡崎レッドカー ペット」「岡崎ときあかり2014」といった三つの大きなイベントを同時に開き、更に動物園や美術館など岡崎エリア内の各施設においても特別な催しを行うなど、さまざまな連携企画を実施し岡崎の魅力を存分に楽しむことのできる盛大なイベントであった。

 写真は、京都市美術館で行われた「岡崎ときあかり2014」のワンシーン。近年広がりつつある、「プロジェクションマッピング」と呼ばれる演出技法で、京都市美術館に美しい映像を照射し、音楽とともに上映を楽しむ夜のイベント事業であった。

 今回は、学生から一般公募まで合計18作品の上映がなされ、それぞれをコンペティション方式にて審査・表彰をするといった形式がとられている。 私も審査員の一人として参加をさせていただいたが、上映作品のレベルの高さには驚かされるばかりであった。京都の伝統や魔法・宇宙・童話などといったテーマがそれぞれの作品に設定されており、京都市美術館の美しい外観を利用しながら映像と音楽で観客を楽しますことのできる工夫が随所になされていた。

 建築物と映像と音楽。この素敵で美しい関係と可能性を五感で感じることのできた夜のひとときであった。

 
(株)ローバー都市建築事務所


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