魅力ある京都市の将来像
現在、京都市都市計画課では、「次期京都市都市計画マスタープラン(素案)」についての市民意見募集を行っている。京都市の都市づくりの将来ビジョンの明確化やその指針等となることを目的として平成14(2002)年に策定された、現在の「京都市都市計画マスタープラン」。その後、約10年が経過し、社会経済動向の変化等もあり新しく見直しが進められているのが、「次期京都市都市計画マスタープラン(素案)」である。
私自身も委員を務める「京都市都市計画審議会都市計画マスタープラン部会」において、多方面からさまざまな議論が重ねられ、取りまとめられたのが今回の「素案」。おおむね15年後の平成37(2025)年における京都市の将来像が、ここには記されている。
「都市の持続・独自性・経営」といった点を重視し「安心・安全」な都市づくりを目指すとともに、地域ごとの魅力・特性を大切にし、環境にも配慮した内容となっている。目標とする京都市の姿が「環境」「経済」「生活」「文化」「安心・安全」といった、五つの面からバランス良く考察され、その実現にむけて九つの分野から戦略的かつ具体的な方針が定められている。一例を挙げると、公共交通機関の再編強化や、積極的な土地利用、身近な公園・緑地の充実、等々、私たちの暮らしに直結する、さまざまな施策への取り組みが記されている。
また今回、特徴的なのは新しく策定された「地域まちづくり構想」である。これにより、地域の魅力をより一層高めることのできる活発なまちづくりが可能となった。
市民意見の募集は、28日まで、都市計画課で行われている。広く、市民の意見を募集し、更に魅力的で意義のある、京都市の将来像を考えていきたいと思うのである。 |