環境と家計に優しいエコリフォーム
今年から新しく導入された「住宅エコポイント制度」。年末のこの時期、多くの方から住宅リフォームのプロジェクトをご依頼いただいている。制度が始まった当初は、まだ一般に広く知られていなかったこともあるとは思うが、日々、寒さが増すにつれて、マイホームの断熱改修・省エネリフォームをお考えのクライアントが多くなってきたことを実感する。
国土交通省・環境省・経済産業省が一体となって取り組むこの住宅エコポイント制度は、改修後の断熱性能がある一定の省エネ基準(1999年基準)を満たせば、30万ポイントを上限として、商品券や省エネ・環境配慮型製品等と交換できるシステムとなっている。このポイントを使用して、新しくテレビや冷蔵庫等の家電製品を購入すれば、家電エコポイントも更に取得できることとなる。
住宅における断熱技術の進歩はめざましく、10年前までは高価であったペアガラスや、高機能型断熱材も、現在では手軽に使える状況にまでなりつつある。写真は、先日、リフォームをさせていただいた「西京極 K HOUSE」。築25年の鉄骨ALC(軽量気泡コンクリート)造りの建物に断熱リフォームを施したプロジェクト。冬寒く、夏暑かった過ごしにくい室内空間は、冷暖房負荷を低減した快適なリビング空間へと生まれ変わった。
来年は更に、太陽光発電・節水型トイレ・高断熱浴槽についても補助が拡充される予定である。その他に京都市においては、生け垣に対する助成や、外観改修に対する助成等、さまざまな補助金制度も準備されている。いろいろな補助制度や減税制度を利用しながら、環境にも家計にも優しく、賢いリフォームを心がけていきたいものである。
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