ローバーが設計した「堀川新文化ビルヂング「大垣書店/SlowPage」」が「京都新聞 2021年11月23日号」に掲載されました。
書店やギャラリー備え 地域のつどいの場も
京都市上京区の堀川団地に20日、書店やギャラリーに備える複合文化施設「堀川新文化ビルヂング」がオープンした。府の団地再生事業の一環として大垣書店(北区)が手がけ、伝統産業やアート復興の拠点となることを目指す。
堀川団地は日本初の鉄筋コンクリート造店舗付き集合住宅として、1950年代に建設。戦後の市街地復興の象徴として全国的にも注目された。老朽化耐震性の問題から府が12年に再生方針を決め、大垣書店公募事業を受託。新型コロナ禍や建築資材高騰の課題を克服し、計画から5年かけて開業にこぎつけた。
19日夕に開業セレモニーがあり、関係者や近隣住民ら約400人が参加。大垣守弘会長は「芸術や伝統工芸の発表と交流、そして地域のつどいの場となることを目指す」と力を込めた。近くから訪れた小学5年下西美菜さん(11)=上京区=は「アートがきれいだった。近くに本屋がなかったのでとてもうれしい」と笑顔を見せていた。
(上)おしゃれな外観で、カフェバーやギャラリーも備える「堀川新文化ビルヂング」(京都市上京区)
(下)若手作家などの発表の場となる2階のギャラリースペース