ローバーが設計した「est pizzeria e trattoria GION」、「WholeDeli&WholeJuice」が「カフェとレストラン デザイン2021」に掲載されました。
本場イタリアのピッツェリアの再現
京都を代表する花街、祇園の中心に位置するイタリアンレストラン。ミシュラン星付きレストランで腕を磨いたオーナーシェフが、季節の素材を用いながらお食事を提供するお店です。
石・タイル・無垢材・アンティーク建具等の仕上げは本物にこだわり、オーナー自らが産地に赴き、厳選した素材を用いています。イタリアの街に実際に存在するような、そんな店構えを目指しました。要塞のようにそびえたった象徴的な建物に一歩足を踏み入れると、天井の高さを最大限に生かした広がりのある空間があらわれます。
大理石で仕上げたピザ窯は、現場にて職人が一から造り上げた完全オーダー品。カウンター席の立ち上がりも同じ大理石で仕上げています。ワインセラーは、内部ワイン棚の勾配角度にもこだわり、お客様が気軽にワインを選べる楽しさを演出しています。
家族連れでも気軽に楽しめるこだわりの空間
京都水族館に近いことから、家族連れのお客様をターゲット層とした台湾料理店を設計しました。キッズスペースや授乳室、おむつ替えシートを完備した店内では、ゆったりとした厨房から台湾料理が創りだされていく賑やかな雰囲気を楽しむことができます。
内装は、コンクリート打ち放しに苔ウォールや自然素材を巧みに調和させるとともに、最小限のカラーコードでシンプルにまとめながら、木の温もりや張地等の指し色によってワクワク感を演出。カウンター上部には台湾のデザイナーによる行燈型のペンダント照明を設置し、躯体のスリーブには蒸籠をはめ込むなど、台湾を感じさせる遊び心のあるアイデアも。
お客様が厨房のライブ感を楽しめるよう、カウンター席のあるオープンキッチンやガラス張りの生地こね室とするとともに、外部からも視認性のある空間構成として、気軽に入店してもらえるような空間づくりを目指しました。