代表取締役 野村正樹のお祝いメッセージが掲載されました。
大学のご卒業・大学院のご修了おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
同志社生活で過ごされた学生生活はいかがだったでしょうか。勉強や部活動、サークル活動、アルバイト等、さまざまな経験や体験をされたことと思います。多くの友人や、先輩・後輩とも巡り会えたことでしょう。この学生生活を通じて、学ばれ経験されたことは、これからみなさまにとって、かけがえのない一生の財産になります。この貴重な経験やつながりを糧に是非とも、おおきな「ゆめ」を描きつづけてください。
みなさんには、これから60年以上の長い人生が待っています。途中、さまざまな障害や困難も待ち受けていることでしょう。しかし、研鑽を重ね、おおきな「ゆめ」や「志」を持ち続けることで、人生という大海原においても、迷わずに必ず目標にたどり着けると信じています。
私は法学部法律学科を卒業後、一級建築士という国家資格を取得し、建築士としての人生を歩んでいます。建築デザインは「ゆめをかたちに」する仕事です。私たち建築士が作るのは、単なるカタチではなく、お客様の幸せな未来、ひいては幸福な社会であると考えています。建築の仕事は法規や予算、構造計算、施工、不動産業務、相続対策など、現実的かつ多岐にわたるものですが、苦労して作りあげたものが完成し、お客様が住まれたりお店が繁盛している様子を見るとき、大きなやりがいと感動があります。
私が、こうした人々の幸福につながる建築という仕事を志すことができたのも、同志社の素晴らしい教育のおかげです。現在の「ローバー都市建築事務所」という社名も「良心を手腕に運用する人物」であろうと本気で考え、新島先生が渡米した「ワイルドローバー号」にちなんで命名しました。同志社の自由な気風の中、多くの素敵な友人たちに恵まれ、のびのびと学んだことが、私の人格形成の基礎となっています。私もまた、おおきな「ゆめ」を実現すべく、さまざまな立場で都市と建築について研究を行うなか、日々研鑽を重ねています。
最後になりますが、卒業生・修了生のみなさまのご健康とご多幸とともに「同志社人」としての誇りを胸に、これから始まる新たなステージでご活躍されることを祈念しています。そして、いつかまた、みなさまと同志社つながりでお会いできますことを楽しみにしています。
野村 正樹(平成5年卒)