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京都 本屋さん紀行



京都 本屋さん紀行

京都 本屋さん紀行

大垣書店 高野店

■information
ジャンル:オールジャンル
場所:高野
販売冊数:60,000冊


外観写真/鴨川の上流にある高野川からすぐ。秋には、通りのイチョウが黄色く色づいてきれい。


京都 本屋さん紀行

街の人たちの憩いの場
これからも地域の人とともに

 1942年創業、京都最大の書店チェーン・大垣書店。京都府下を中心に、大阪、滋賀を含め全26店舗を展開している。そんな中、新しい試みの場として、カフェを併設した高野店が2012年春に新しく誕生した。

 大型書店として、ベストセラーや雑誌はもちろん、文庫本、参考書、コミックまでなんでも揃う。どこでも同じ ――― そう思われる向きも多いだろう。たしかに老若男女が通う本屋さんだから、誰でも分かりやすく、目的の本にすぐ辿り着けるよう整理されている。

 しかし、ここ大垣書店高野店を訪れるときは、少し時間に余裕を持って入ってほしい。そして、そこかしこに置かれているポップに目をやってほしい。


店内写真/大垣書店高野店おすすめの本を、ゆっくり読むことのできるカフェ。未精算の本は持ち込めないので要注意。


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 『感じる科学』には「文系のみなさまに朗報です!」。『超訳「哲学用語」事典』には、ソクラテスの肖像を添えて「あなたが何を言っていたのか、やっとわかりました」などなど……。

 芸術大学が近くにあることから、アルバイトも芸大生が多く、彼らが自由に描くポップは、とてもおもしろい。

 「何か描いてな、と言っておけば描いておいてくれますよ。さらさらっと絵も描きますし。さすがですよね」と店長・和中整さん。

 そして、この若き店長お気に入りの棚が、店内に入って右奥の棚。自身の山好きもあり、山をキーワードにした本が並ぶ。「こういう棚も増やして行きたいと思っています。店の個性になると思うんです」。和中さんはこうも話す。「これはお客さまの受け売りですが、ベストセラーを売ることよりも、この店のロングセラーを作ることが大切だと思ってやっています」。


上/店長渾身の棚のテーマは「山」と「旅」。店の個性になるようにと、吟味して仕入れをしているそう。

下/探検家であり写真家である石川直樹の大ファンだという店長・和中さん。


京都 本屋さん紀行

 今後は、著者を招いたイベントなど、併設のカフェを有効に活用したいと店長。見渡せば、コーヒーを片手に新聞を読むおじいさん、読書にふける学生、家事の合間のおしゃべりを楽しむお母さん……。まさに「街の憩いの場」の役目を果たす本屋さんである。


ポップ写真/スタッフの個性が光るポップの数々。納得させられるものあり、くすっと笑ってしまうものあり、時に工作もあり。


■店舗情報
大垣書店 高野店
http://www.books-ogaki.co.jp
住 所:京都市左京区高野東開町20
TEL:075-706-6678
営業時間:8:00〜24:00
(カフェ8:00〜21:30L.O.)
休業日:年中無休