準棟纂冪(じゅんとうさんぺき)

M邸京町家改修工事

火袋(ひぶくろ)部分には
立派な木組みが残っていました。
このような京町家の通り庭上部の木組み全体を
準棟纂冪(じゅんとうさんぺき)といって
それぞれの部材にも名称がついています。

写真左の
上から下に伸びている太い丸太は、牛曳き梁(うしびきばり)
横方向に伸びている一番太い材は、側繋(かわつなぎ)
その他のやや細めの材は貫(ぬき)
といいます。
京町家にはたくさんの名称があるようで、
私自身、必死に覚えながらの現場でした。

これらの材はもちろん構造的な意味も少しありますが、
ない京町家もあります。
なくても構造は成り立つもので、
どちらかというと
昔の大工さんが腕を振るって魅せる作品のようなものだそうです。

改修ではこの立派な小屋組みを残し、
1階と2階をつなぐ部分としました。

改修前の土壁の雰囲気も良い雰囲気でしたが、
薄暗い印象があったので、
壁と天井を白色にし、光の反射率を高め、
明るい火袋となりました。

出来るだけ、この火袋の形状を崩さないよう、
潜り抜けるように掛けた階段については
また後日ご紹介させていただきます。


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