投稿者「k-nakamura」のアーカイブ

M様和食店改装計画 竣工

M様和食店改装計画(料理屋 まえかわ)が竣工しました。

1階はカウンターで10席、2階は個室で8席の和食店となります。(今はまだ1階限定で営業されています)

 

赤みがかったカウンターに黄色いお盆が特徴的ですが、これはなんと漆の木でできているそうです。ここだけを見ているとカレーが食べたくなるのは僕だけでしょうか・・・

娘さんが書かれた店名サインも味があって良いですね~

 

 

客席の後ろには手荷物をおける棚があり、少し段差をつけて障子を入れています。庭がない分、閉鎖的な空間となりますが、一面を障子にすることで外との繋がりを感じ、少しでも圧迫感を解消できればという工夫です。

ちなみに障子の竪桟と組子の寸法を揃えることで、スッキリとした印象となるようにしています。

 

トイレはボウルに重なるよう、鏡裏にペーパータオルを仕込むことで、天板がびちょ濡れとなりづらいようにしています。水栓も水が一定量でた後、自動的に止まるものにしています。

 

階段は客席への音を配慮して、タイルカーペットを敷いています。写真ではわかりづらいですが、蹴込板の部分まで貼りまわすことで出来るだけ音がならないようにしています。段鼻にはカーペットの見切りと滑り止めを兼ねてステンレスのアングルを取付けています。

 

2階の個室は立派なごろんぼをあらわした部屋となっています。1階とはまた違った雰囲気としていますので、この部屋も稼働されるのが楽しみです。

 

美味しくて楽しいお店ですので気になった方はぜひ食べに行ってみてください~


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K様町家改修計画 竣工

K様町家改修計画が無事に竣工しました。

 

以前は2階の窓部分にはスダレが掛けられていましたが、打合せの際に向かいが駐輪場で空いているため、台風のときにそこから風と一緒にモノが吹き込んでくるという話を伺い、それなら解体することになっていた1階の出格子を再利用しましょ~ということに。

格子とアクセントになっていた丸窓を残せたことで、少しは以前の趣を引き継げたかなと思います

 

 

 

1階は以前までは引戸で細かく仕切られていたのですが、二世帯の家族が集まるスペースとしては手狭となるため、奥にあるご両親の寝室を残して一繋がりの空間にしています。

大工さんに頑張ってもらい梁を現し、天井をあげたことも合わさってかなり広く感じます。


一部が壁が出っ張っているところは、不思議なことにお隣の階段室が入れ子になっているため、遮音対策として壁をふかしてグラスウールを入れています。

それによって綺麗な壁が一面でてくることになるので、新聞紙貼り、、、を参考にして和紙で仕上げています。


以前は引戸がたくさんあったので、室内でも使えそうなものはできるだけ再利用しています。手間はかかりますがこの雰囲気はつくれませんからね~

 

 

 

 

ご両親の主寝室にあった竿縁天井も状態が良かったので、器用に残してもらっています。また、この部屋からはお母さん工事となる石庭を眺められる予定ですが、合板フローリングに庭の緑が反射しておもしろい眺めになっています。 

 

 

 


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M様和食店改装計画 天井工事

M様和食店改装計画の天井を施工しました。

※ちなみに現場ブログは遅れておりますが、「料理屋まえかわ」として6月4日よりオープンされています!

「さゝ木劇場」と称される祇園さゝ木にて料理長をされていた前川さんが開かれるお店ということで、カウンターまわりをどう納めていくか、そして、町家ならではの天井の低さをどうするか、設計時から検討を重ねてきたところが少しずつ出来上がってきています。

一階は全て土足のため、床レベルを下げることで、鉄骨補強をするための天井懐を確保し、メインの客席がカウンター席ということでグッと天井高さを抑え、落ち着いた空間に。

舟底天井は、頂点を客席部分にもってくることで圧迫感を与えないようにしつつ、両側を下げることで空調ダクトや配線のスペースを確保しています。見切りの溝には吹出口や感知器、非常照明をまとめることで、天井に余分なものがでてこないようにしました。

 

カウンター上部に垂れ壁を設け厨房と客席の空間を分けている飲食店をよく見ますが、ここでは一つ屋根の下、料理人と客人が空間を共有し、一体感を持って料理を楽しめればと考えています。

 

頂点を振ることでできたカウンター上部の天井面には、眩しくないよう和紙による光天井を設けて全体の照度を確保し、その脇に手元や料理を照らすためのユニバーサルダウンライトを仕込んでいます。

 

和紙の種類と照明の位置によってどのように照らされるかを現場にて検討しました。照明のラインが見えてこないようにうまく調整できそうです。

 

 


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K様町家改修計画 瓦葺き替え

K様町家の瓦を葺き替えました。

 

ゆうに半世紀以上も屋根を守ってきた瓦。

紫外線や風雨に最もさらされる屋根は劣化も激しく、

この機会に補助金を利用しながら全面葺き替えることに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古い瓦を撤去し、土を降ろすと薄い杉板を打ち付けたトントン葺きがでてきますので、その上から野地板→ルーフィング→瓦桟→瓦と葺いていきます。

ガルバリウム鋼板のような軽い屋根に比べると耐久性や遮音性、断熱性に優れる瓦ですが、何より町家の雰囲気にベストマッチですね~

整然と並んだ瓦は見ているだけで気持ちが良いです!

あぁ~、お布団干して寝転びたいw

 


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M様和食店改装計画 カウンター搬入

ずいぶん前になりますが、M様和食店改装計画のカウンターを据付しました!

 

現場へ向かうと路上に大きなトラックが停まっており、何やらざわざわしている現場。

どうやら前面道路の幅では人力でしか運べないそうで、

7mものカウンターは、なんと900kgにもなるそうです!

 

そうなると少なくとも15人くらいは必要だろうということで、

現場にいた大工さん、電気屋さん、設備屋さん、工務店さん、

気になって見に来ていた不動産屋さん、腰に不安を抱える設計士、

そしてお施主さんであるMさんと急遽駆けつけてくれたその仲間の方々、

みんなで協力して運ぶことに!!

トラックの運転手が邪魔になるだろうと荷台の側面を持ちあげてくれると目立つ目立つ。

 

集まる視線にみんなのテンションが上がり放題、自然と声が大きくなります。

「せ~のっ!」と力をいれると無事に持ちあがり、上る歓声。

みんなで掛け声をしながらなんとか搬入し、無事に据付できたときには大歓声でした!

この一体感や達成感はお祭で神輿を担ぐ感覚に似ているような。

新築工事で地鎮祭や上棟式をするように、

飲食店では据付祭があってもいいんじゃないかと思いました。

ただ、今だと完全にクラスターですねw

 

人の繋がりに感謝です。

 


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M様和食店 改装計画 解体完了

M様和食店改装計画が着工しました。

 

まずは解体がある程度完了したタイミングで現場確認へ。

ちなみに一人踊っているようにも見えますが、360°カメラで撮影してもらっていますw

何度か改装された町家のため、変わった納まりが色々とありましたが、

なにより中央の柱が今にも折れそう・・・

これから梁を架け替えたり鉄骨梁で補強をしていきます。

現場での打ち合わせから予想より天井を下げる必要がでてきたため、現場状況を踏まえて1階のレベルをもう少し下げる方向で検討することにしました。

改修物件は現場状況に合わせて変更していくことも多いので、瞬発力が求められますが、柔軟に対応していけるよう気を引き締めていきます。

 


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K様町家改修計画 工事着工

K様の町家改修計画の解体工事が始まりました。

 

ご両親がお住まいの町家へ娘さんご家族が戻ってこられ、二世帯住宅となるタイミングでの全面改修となります。

改修工事は解体してみないと躯体の状況等わからない部分が多く、いつもドキドキしながら現場へ向かうのですが、K様のおうちは定期的に手直しをされていたおかげでかなり良い状態でした。

とはいえ経年劣化でゆがんでいる部分や外まわりで雨掛かりによって痛んでいる部分も多少ありましたので、そういったところはこれから手直ししていきます。

解体現場を見ていると改めて思いますが、木・土・竹・石・ガラスといった自然な素材だけで構成されているなんて、なんとも羨ましい~!

そして気密対策で貼ったであろう新聞紙やガムテープ、ちょこっとした改修跡なんかを見ると建物への愛着を感じずにはおられません。

「仕方ねぇな~」とかなんとか言いながらペタペタと貼っている光景が目に浮かびますw

時間とともに家族の思い出が染みこんだ魅力的な材料をできるだけ残し、転用し、引き継いでいければ良いな~


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鮨楽味/竣工写真

オープンしてから9カ月、やっとこさ鮨楽味の竣工写真を撮影してきました。

 

交通量が多いため、お店の前に路駐されていないことを祈りつつ訪れると、

案の定、トラックが・・・あちゃ~

 

移動してもらおうかと近づいてみたところ、なにやら木を削っているよう、、、

なんと、カウンターや網代天井、腰板など立派な木材を入れていただいた

「永井半」の方々でした!http://www.nagaihan.co.jp/

 

どうやら、たまたま近くの現場へカウンターを搬入されたそうで、

帰りに寄ってくれたみたいです。

そして嬉しいことに永井さん自ら檜のまな板を削ってくれていました!

一定のリズムでシャッ!シャッ!と削られ綺麗になっていく様は気持ちいいですね~

おかげさまで良い写真が撮れました。ありがとうございます!

 

春は白川の桜並木が綺麗なんですが、

この時期はサルスベリのピンクの花が窓際に咲いていました。

これはこれで良いですね~

プロのカメラマンのお手伝いをしながらの楽しい撮影時間でした。

いや~お鮨が食べたい!

 


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(仮称)西荻窪のいえ/引渡し

(仮称)西荻窪のいえも無事に引渡しとなりました。

 

東京の住宅密集地においても、配置や開口部の位置を工夫し、どの部屋の開口部からも緑が見えたり、視線が抜けるようにすることで、外との繋がりをもった伸びやかな空間になったと思います。

 

ということで少しだけご紹介しま~す。

中庭を囲んだLDKはどこにいても庭の緑が見えます。

ウッドデッキもフラットのため出入りも楽ちんです。

寝室に寝転ぶとお迎えのシンボルツリーが見えます。

そして玄関のドアを開けると素敵なお庭がお出迎え!

実際に生活されてから訪問するのが楽しみです。

 


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(仮称)西荻窪のいえ/大工工事完了

(仮称)西荻窪のいえは大工工事が終わり内装仕上げ真っ只中です。

中庭の植栽だけは後から入れられなくなるため、本格的に暑くなる前に植えていただきました。

不思議と植栽が入るだけで、外部と内部の親密さが増したように感じます。

最終的にはウッドデッキと木塀ができるので、その繋がりはグッと強くなるはずです。

キッチン脇の収納は下の段を奥行の浅い棚にしています。奥行があると収納量は増えますが、結局奥の物は置きっぱなしとなりがちですので、缶詰などを置けるくらいのサイズとしました。細やかな配慮ですね~w

階段は箱階段のように納めています。基本は910グリッドですが、階段が少し広いだけでゆったりと感じるので、ここだけは少し広げています。

養生で見えませんが、リビングのTV台には無事にケヤキの一枚板が納まりました。

壁面には大谷石を貼りますので、どうなるか楽しみです。

 


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