AB様町家ー外観改修ー

AB様邸、25年前の大改修で道路側を大きく減築されて駐車場にされています。

現在京都市では指定地区内の京町家の外観や設備の改修をする場合、上限はありますが
工事費の1/2の補助金が受けられます。AB様邸は今回この制度を利用して外観を京町家へ
戻すことになりました。
こちらが改装後

こちらが改装前です。
お客様からお借りした以前のお写真を何度も何度も見ながら、格子の詳細等を検討します。
以前の大改修で建物前3mほどをカットされているので、2階の高さのボリュームが少し大きくなっています。何とか新しいサッシの高さを調整したり化粧柱や化粧桁の配置バランスを考えて・・・
2階右側の虫小窓は本来ガラス窓を裏に設置する予定でしたが、解体時に構造的に壁のままが良いと判断し、虫小窓風になりましたが、バランスはとれたのではないかと思います。
お客様にもご満足いただけました。

 


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伏見H様邸新築工事 建て方

建て方が始まりました。



軸組の美しさに惚れ惚れします。

だんだんと形が見えてくる頃には夕暮れ時でしたが、夕焼けバックの建て方、感動モノでした。
ちなみに、大きすぎて建て方は一日では終わりませんでした💦


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伏見H様邸新築工事 現場がスタートしました


しっかりと基礎断熱も施工され、捨てコンクリート打設完了です。

基礎の配筋を行いました。

配筋検査も社内でしっかりと検査し、瑕疵担保責任保険の検査も無事合格致しました。

基礎の耐圧盤→立ち上がりの順にコンクリート打設が行われます。
ちょうど雨が重なってしまったので、少し工程がずれてしまいましたが、いよいよ建前です。


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T様邸新築工事

T様邸新築工事が始まりました。

老朽化した既存建物が解体され、まずは建物の位置確認(やり方)です。


やり方とは、杭と板を設置し、その間に水糸を張って、建物の外形の正確な位置を出すことです。
計画では、玄関が建物中央に位置していて、隣のビルとの間に通路を設けるため、通路幅に問題がないか確認しました。
この工程で、隣地との距離や建物の大体の大きさがわかります。

インターンの学生さんに作ってもらった模型です。
T様との打合せに持っていくと、とても喜んでいただきました。
今はご自宅に飾っておられるようです。
完成後の生活を楽しみにされてるのが伝わってきました。

まだまだ始まったばかりですが、一つ一つ丁寧に、現場監理を進めてまいります!


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AB様町家改修工事ー内部解体ー

新しい町家改修がスタートしています。
築100年を超える大きな京町家です。
まずは内部解体から。

解体後の現場は隠れていた部分が現れ、解決しなければいけない構造検討等が出てくることも多々あります。
緊張感もありますが、それ以上に歴史を感じる柱・梁・土壁の美しさにいつも感動します。
(このままでおいておきたいくらい笑)

25年前に大きな改修工事をされて以来の大工事。
前の工事で天井や壁の中に隠蔽された大黒柱や通り庭の天井組が再び
現れると、御施主様や大奥様は当時のことを思い出してとても懐かしく昔話を
聞かせてくださいました。

2階は元々2mに満たない低い天井でしたが、今回の工事で天井を解体し、50cmほど高くする予定です。
大きなゴロンボ梁が現れました。
とてもいい天気の現場打ち合わせ。自然光が差し込み神聖な気持ちになります。
祈りを捧げているかのような現場監督さん。
(携帯電話でお話中です笑)


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S様邸改装工事 竣工写真

遅くなりましたが、S様邸改装工事の竣工写真をUP致します~♪
今回はカメラマンさんに撮影に入って頂き、綺麗に撮って頂けたかと思います。











今回、アートパネルと襖紙は唐長のトトアキヒコさんに作品を作って頂きました。
奥様のリクエストでグレー×グリーンの世界で1点しかないアートパネルがお家にやってきました。自然光が入るともっと綺麗よと、奥様からお聞きしました。

35年お住まいになったご自宅が、落ち着いたインテリアの素敵な空間に生まれ変わりました。

お引き渡し後も家族で遊びに行かせて頂いているので、5年10年とこれからの暮らしで変化していく様を実際に目で見れる事が楽しみでもあります。

S様ありがとうございました。


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Y様邸応接室

Y 様邸の応接室を改修させていただきました。
御来客が多い割に少し応接室が手狭ということで、
お隣の台所側に空間を広げることにしました。
(こちらが工事前)
※ドアの大きさ位置は変わっていません。

(こちらが工事後)

約65cmドア横の空間が広がりました。
6畳のお部屋に+65cmは、かなり広がった印象です。

入口扉には作家さんにお願いしてステンドグラスを入れました。
赤いガラスは100年以上も前のアンティークガラスとのことです。
ストーリーのある素材を使うと、それだけで空間に愛着が湧いてきます。
(私の部屋ではないんですが笑)

天井は新たに格天井を組み、縦にも空間を広げています。
腰壁・天井のチークの濃茶、漆喰の白、絨毯の深紅。
落ち着いた品位あるお部屋になりました。

もうすぐ御施主様のオーダーされた家具が入って完成です。
楽しみです♪


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Est ピザ釜製作

祇園のイタリアン「Est」
工事が着々と進んでおります。

いよいよピザ窯工事が始まりました。
既製品のピザ窯も販売されていますが、今回はピザ窯職人の長尾さんのオーダー製作!
日本各地でピザ窯を作られています。
ピザ窯といえばドーム型の物が思い浮かびますよね。
ところが今回はなーんと四角です!
オーナーシェフが本場ナポリで修行されていた時のお店にあったピザ窯のイメージだそうです。
ピザを焼く内部は耐火レンガを組んだドーム型ですが、周りに鉄骨のフレームを組み、
大理石で仕上げられました。
ガスも電気も使わない、薪で焼くピザ(本場ナポリ仕込み)。
あーお腹が空いてきました(笑)
ピザ窯の前には同じ大理石が敷かれた作業スペースがあり、オーナーの
ピザ作りの様子が客席からも見ることができます。
お店のオープンが楽しみです♪

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M様和食店改装計画 竣工

M様和食店改装計画(料理屋 まえかわ)が竣工しました。

1階はカウンターで10席、2階は個室で8席の和食店となります。(今はまだ1階限定で営業されています)

 

赤みがかったカウンターに黄色いお盆が特徴的ですが、これはなんと漆の木でできているそうです。ここだけを見ているとカレーが食べたくなるのは僕だけでしょうか・・・

娘さんが書かれた店名サインも味があって良いですね~

 

 

客席の後ろには手荷物をおける棚があり、少し段差をつけて障子を入れています。庭がない分、閉鎖的な空間となりますが、一面を障子にすることで外との繋がりを感じ、少しでも圧迫感を解消できればという工夫です。

ちなみに障子の竪桟と組子の寸法を揃えることで、スッキリとした印象となるようにしています。

 

トイレはボウルに重なるよう、鏡裏にペーパータオルを仕込むことで、天板がびちょ濡れとなりづらいようにしています。水栓も水が一定量でた後、自動的に止まるものにしています。

 

階段は客席への音を配慮して、タイルカーペットを敷いています。写真ではわかりづらいですが、蹴込板の部分まで貼りまわすことで出来るだけ音がならないようにしています。段鼻にはカーペットの見切りと滑り止めを兼ねてステンレスのアングルを取付けています。

 

2階の個室は立派なごろんぼをあらわした部屋となっています。1階とはまた違った雰囲気としていますので、この部屋も稼働されるのが楽しみです。

 

美味しくて楽しいお店ですので気になった方はぜひ食べに行ってみてください~


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K様町家改修計画 竣工

K様町家改修計画が無事に竣工しました。

 

以前は2階の窓部分にはスダレが掛けられていましたが、打合せの際に向かいが駐輪場で空いているため、台風のときにそこから風と一緒にモノが吹き込んでくるという話を伺い、それなら解体することになっていた1階の出格子を再利用しましょ~ということに。

格子とアクセントになっていた丸窓を残せたことで、少しは以前の趣を引き継げたかなと思います

 

 

 

1階は以前までは引戸で細かく仕切られていたのですが、二世帯の家族が集まるスペースとしては手狭となるため、奥にあるご両親の寝室を残して一繋がりの空間にしています。

大工さんに頑張ってもらい梁を現し、天井をあげたことも合わさってかなり広く感じます。


一部が壁が出っ張っているところは、不思議なことにお隣の階段室が入れ子になっているため、遮音対策として壁をふかしてグラスウールを入れています。

それによって綺麗な壁が一面でてくることになるので、新聞紙貼り、、、を参考にして和紙で仕上げています。


以前は引戸がたくさんあったので、室内でも使えそうなものはできるだけ再利用しています。手間はかかりますがこの雰囲気はつくれませんからね~

 

 

 

 

ご両親の主寝室にあった竿縁天井も状態が良かったので、器用に残してもらっています。また、この部屋からはお母さん工事となる石庭を眺められる予定ですが、合板フローリングに庭の緑が反射しておもしろい眺めになっています。 

 

 

 


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