伏見区で計画していた製粉工場の一期工事が始まりました。
川が近いこともあり地盤を改良してからの基礎・躯体工事のスタートです。

平屋ではありますが、機械の音を考慮してRC造としたため、
基礎もしっかりしたつくりとなっています。


鉄筋の径やピッチを検査し、先行配管の位置を確認してから、スラブのコンクリートを無事に打設しました。

柱の鉄筋が先行して立ち上がっている不思議な光景ですが、
ここから基礎梁、壁、そして屋根と立ち上がっていくのが楽しみです。
2023年2月22日 2023, OH社 製粉新工場 新築工事 中村敬介
伏見区で計画していた製粉工場の一期工事が始まりました。
川が近いこともあり地盤を改良してからの基礎・躯体工事のスタートです。
平屋ではありますが、機械の音を考慮してRC造としたため、
基礎もしっかりしたつくりとなっています。
鉄筋の径やピッチを検査し、先行配管の位置を確認してから、スラブのコンクリートを無事に打設しました。
柱の鉄筋が先行して立ち上がっている不思議な光景ですが、
ここから基礎梁、壁、そして屋根と立ち上がっていくのが楽しみです。
皆さんこんにちは!
ローバーの高橋です。
今回は12/15に大津市島の関にてOPENされました、
マカロン&ショコラ「FUSE」様の工事中の様子をご紹介させて頂きます。
計画前の現調時の写真です。
5階建て共同住宅の1階部分10坪弱の区画になります。
あらかじめお施主様と厨房業者さんとで機器の打合せをされており、これをもとにプランを始めさせて頂きました。
土間に貼られているテープは厨房機器のレイアウト検討用のものです。
お施主様ご夫婦ともに本当に素敵なお人柄で、毎回楽しく打合せをさせて頂けました。
デザインが決定し、いざ着工です!
まずは厨房とホールとを隔てる間仕切り壁、厨房側の配管工事からスタート。
苦労した1つがこちら。設備用の配管です。
新しく外壁にスリーブを設けることなく、既存のスリーブを利用する計画としましたので、限りあるスリーブに対して必要な設備を落とし込むべく、お施主さまや現場監督さん、設備業者さんと方法を模索しながら作って頂きました。
設備工事が大方終わると今度は内装工事へ。
白く塗装された新設の間仕切り壁と下り天井の中には設備配管、配線が隠れています。
何度も打合せを重ねたお施主様のこだわりが詰まったカウンター。
今回はモールテックスという素材を採用させて頂きました。
左官職人さんの手仕事が光るカウンターです。
12月中旬、厨房機器の搬入も終わりOPENになんとか間に合う形でお引き渡しをさせて頂きました。
10坪の空間に色々な思いが詰まった素敵な空間になりました。
OPEN後にお伺いした店内には、色鮮やかなマカロンが並んでいてずっと眺めていたくなってしまいました!
みなさなも是非行ってみて下さい~!
2022年11月26日 西京御陵 KH様 古民家再生工事 中村敬介
春から工事を進めてきたKH様古民家改修工事は無事に仕上がり、お引渡しを終えました。
KHさんには、猛暑の中、現場での打ち合わせに何度も参加いただき感謝しかありませんが、
そのおかげで工期も遅れることなくチーム一丸となってより良い住まいができたと思います。
そして緊張感を持ちつつも楽しく進められたのはKHさんの人柄さまさまです。
こだわりポイントを少しだけ紹介しますが、KHさんの古民家には立派なお庭があるため、
その眺めを目一杯楽しめるよう木製建具によるシンプルな開口部を目指しました。
ただし、緑が豊かな場所には虫も多くなるため、以前はなかった網戸が必須ということでした。
網戸も最近のものはかなり目立たなくはなりましたが、
以前はなかったものが窓の片側に常に存在するのはやはり気になるため、
今回は普段閉まっておけるプリーツ網戸を基本的に採用しています。
例えば庭のおかげで道路から覗かれることのない玄関は透明ガラスの格子戸とし、
奥にあるダイニングから玄関越しに庭まで視線が抜けるようになっていますが、
開けているとすごくいい風が抜けていくので、室内側にプリーツ網戸を隠しています。
(写真だと分かりづらいかもしれませんが、2枚目の写真はプリーツ網戸を閉めたところです)
プリーツ網戸は片側に仕舞っておけるだけのスペースがあればとても使い勝手の良い網戸ですが、
木枠に隠そうとすると枠の見附が大きくなってしまうことと、
プリーツという構造上、網戸をしているときは通常の網戸より目立つ
(特に斜めからみると)といった性質があります。
和室に面した一番眺めの良い縁側は、木枠とガラスしか見えないシンプルな開口部としつつ、
網戸があってもなくても景色を楽しめるようにしたかったのですが、
プリーツ網戸を木枠に仕込むと上記の2点が解決できませんでした。
縁側の工事が迫る中、皆でアイデアを出し合い、
上部から下してくるロール網戸であればその2点も解決できそうだと分かり、
急いでサンプルを借りるが埋め込み対応の商品がないという・・・
それでもサンプルや図面をもとに現場で相談する中で、
メンテンナンスができるよう取り外しができる納まりとすることで
限りなく埋め込みに近い形にまで突き詰められました。
写真の1枚目は窓を閉めているところで、2枚目は窓を開けてロール網戸を閉めているところですが、
足元にあるロール網戸の框がなければ気づかないくらいうまく納まったと思います。
毎度ですが、現場に行けなくなるのは寂しいですね~
KHさんありがとうございました。
途中経過を飛ばしていきなり竣工後の投稿となってしまいますが、かねてより進めてきました滋賀県湖南市の物件が完成し、先月引き渡しが行われました。
工場の敷地内に従業員の方々が休憩をするためのサロンを建てるというプロジェクトで、ともに食事をし、語り合う空間というイメージから住宅と四阿(あずまや)が融合したような方形屋根の建物を計画しました。鉄筋コンクリートの壁の上に雁行させた木造の屋根を乗せた空間は木の温もりとRCの堅牢なつくりを感じることができます。
間仕切りもなく内部の見通しが良いシンプルな構成なので、意匠にはより一層気を遣います。
例えば両引の木製サッシ、正面に配置した築山を室内から見る際にサッシの存在が目に触らないように框(かまち=サッシの枠)が室内から見えないようにしています。サッシを閉めると合掌部分が横の2本の柱幅と同じサイズになり、はめ殺し窓のような見た目に。
ちなみに築山の庭石はこちらの投稿で選んだ石です。
天井には杉板を貼りました。大変美しいですね。軒も1350mmと深く、開口部の上端より軒先が下がっているので屋根に覆われているのが視覚的に感じられ、落ち着いた空間になっています。
巾木にはスレンレスのLアングルを使いましたが、断熱材が含まれた40mmのボードを受けるために45mmの奥行きがあります。これによって壁が浮いているように見え、スッキリとした印象になりました。
ベース照明は極力存在感を出したくなかったため、等間隔でダウンライトを配置。蕪束(かぶらづか=中央で梁を受ける短い柱)からNEW LIGHT POTTERYのペンダントライトを吊るして象徴的な存在にするとともに、視線を誘導して空間に対する印象を引き締めています。
外観に移り…外壁はRC打放し。木造屋根との対比が面白いですね。1階がRCで2階~屋根が木造の混構造は多いですが、RCの壁の上に直接木造の屋根が乗っている平屋は結構珍しいのではないでしょうか。木造在来工法でいうとべた基礎の上に直接屋根がかかっているような感じですね。
築山がある部分の軒先には樋を付けずに雨落(あまおち)としました。雨の日は滴る水滴と濡れた苔が風情を醸します。他の部分には樋を取り付けたため竪樋が必要になるのですが、あえて2本並べることで竪樋感を薄めています。安藤忠雄氏がよく用いる手法ですね。
正面から見える1本だけ鎖樋にしました。タニタのensuiという商品です。シンプルで上品な見た目。足元の砕石を瓦で囲うというのは造園屋さんのアイデアです。かっこいいですね!
他にもこだわりの部分はあるのですが、色々とこだわりすぎた結果、工事金額がとんでもないことに…一時はどーなることかと思いましたが、紆余曲折ありながらも工事をご了承いただき、最終的にはお客様に頼んでよかったと言っていただきました。
先日はキッチンカーを工場に呼んで従業員の方々でランチを楽しんでおられました。私も参加させてもらい、中央のテーブルでオムライスをいただきました。
末永く愛される休憩所になればと思います。
(和田)
みなさんこんにちは!
ローバー都市建築事務所の高橋です。
11月も半ばに差し掛かりましたが、
今回は夏に引渡しをさせて頂きました「天ぷら八坂圓堂さま 本店北邸」の2階お座敷改修工事の様子をお届けいたします。
前面道路より。2階の簾が掛かったお部屋を改修させて頂きました。
現調時の様子。改修計画に向けて寸法を測量中。
昭和初期の建物ということで建物自体に傾きが生じており、この傾きについても対策をされたいご意向でした。
完成のイメージをCGにてご提案させて頂きました。
6畳と8畳の二間(ふたま)を1室で使用されていましたが、仕切られることが少ないとお伺いしましたので欄間を撤去し一間(ひとま)に整えることをご提案させて頂きました。
天井を高くとれないため、器具の気配を極力なくしてすっきりとした天井に見せる照明計画を採用。
分かりにくいかもしれませんが中央の竿縁にはマイクロダウンライトという小さな照明器具が取り付きます。
長さ4Mの大テーブルは特注品です。(最大10名対応)
傾きについては構造材に手を入れると建物に影響が出てしまうことが危惧されましたので、お座敷内の傾きの分かる横架材などを可能な範囲で水平にやり替える方針でスタートです。
解体後の様子です。立派な小屋組みが姿を現しました。
棟札もしっかり残っています。大林組の設計施工です。
竿縁天井:天井板が貼られる前。
竿縁天井:天井板を貼り中。竿縁にはこの段階でマイクロダウンライトが取り付きました。
竿縁と天井板の陰影が綺麗です。
聚楽壁が塗り終わりお部屋らしくなってきました。
襖と地袋には唐長さんで作って頂いた唐紙を貼りました。
今回は松竹梅をモチーフにした3種類の唐紙を貼分け。顔料に雲母(キラ)が含まれていて光の当たり方で見え方が変わります。とても綺麗でずっと見ていられるくらい(笑)
新設の障子を通って柔らかい光がお部屋に入っています。障子っていいですね~。
中座椅子という少し低い椅子を採用していますが、座った状態で外の景色が見られるように、障子の上半分が下がる「擦り下げ障子」としています。
見える景色は是非お座敷にてご覧ください!
家具とラグが入って完成です。
大テーブルの天板は椅子とも合わせたオークの柾目を採用し、矢羽根貼り(柾目のツキ板を斜めにして、V字を連続させた様な文様に貼る方法)としました。アクセントとして四周にはアサメラという樹種の無垢材を廻しています。
ラグはドイツ製。椅子はカンディハウスの中座椅子。
夜はライティングにより、また違った雰囲気を味わうことが出来ます。
最後に大テーブルの搬入時の様子。
4M×1Mの天板を外部からみんなで持ち上げて搬入。搬入可能か家具屋さんにも現地を下見してもらっていましたがドキドキしながら迎えた当日。家具屋さんはもちろん我々も上から引っ張り上げる側で参戦。
苦労した分、搬入できた時の達成感はすごかったです。みんながチームになった瞬間でした(笑)
それではまた次回!
2022年9月24日 Niseko Villa, 未分類 木村俊雄
12月竣工に向け、9月に入り内装工事が佳境となってきました。この物件は海外の建材や製品を多く使用しています。一番使用量の多いタイルも現場に届き一安心。
それでも輸送時にタイルが割れているものも多数見受けられました。輸入品のタイルは割れることも見越して少し数量多めに発注していたので何とかなりそうです。
皆さんこんにちは!
ローバーの高橋です。
天ぷら圓堂さまの本店(南邸)2階お座敷のテーブルとイスの新調をご依頼頂き、先日無事に納めさせて頂きました。
下の写真は以前の家具になります。
家具が変わったことが分かりやすいよう、今回は明るいお色味の家具をご提案させて頂きました。
メンテナンスのことや椅子の張地の仕様などについてご要望をお伺いし、こちらの家具をご採用頂きました。
こちらは搬入中の1コマ。
歴史ある建物ですので壁などを傷つけないよう慎重に納品して頂きました。
20年弱前になりますが、家具搬入のアルバイトをしていたことがあり、大変さをお察ししつつ、当日を懐かしみつつ少しだけお手伝いさせて頂きました。
近々食べに寄せて頂きたいなと虎視眈々と機会を伺う高橋です!
2022年6月23日 2022, 西京御陵 KH様 古民家再生工事 中村敬介
現場は解体が一部を除いて終わり、下地工事に入っていました。
解体は2階から先行して行っていたため、下地も2階から施工していっています。
2階はもともと天井をフラットに組んでいたため、天井の高さが2050mmほどしかありませんでしたが、
今回はごろんぼにギリギリまで攻める形で勾配天井にしているため、
大工さんは苦労されたと思いますが、部屋の圧迫感は感じなくなりました。
1階は畳をめくり、メッシュをいれて防湿モルタルを施工しました。
外周部の足元は以前はつうつう状態でしたが、小動物対策をしていく予定です。
和室の床脇は違い棚と天袋が経年で垂れ下がっていたため、壁を撤去して下地を作りなおすことになりました。
材自体が歪んでいることもあり、完璧とはいかないかもしれませんが楽しみな部分です。
正式な8月オープンまでのプレオープン期間に入りました。
2階の受付カウンターは、製作するか、既製品家具を購入するか検討した結果、
京都の上鳥羽にある、70Bさんというアンティーク&ヴィンテージの家具を直輸入されている店舗で、イギリスの(そんなに古い年代のものではありませんが…)のガラス天板のついたコンソール家具を購入しました。
購入後に、背板側に板を上張りしてから、他の内装部分(建具、腰壁)の赤味がかった茶色に塗装してもらいました。
2022年6月15日 上京出水 TG HOUSE 新築工事 新築, 住宅 和田章宏
前回基礎の立上り部分の型枠までお見せしたT様邸新築計画。
型枠が外れ、あっという間に上棟し、屋根、サッシ、内外の木工事が進んでおります。
基礎の型枠が外れたところです。奥に見えるコンクリートの壁は防火塀と呼ばれるもの。防火・準防火地域で造作の木製建具を使用する場合、延焼のおそれがある部分を遮る位置に建具の高さ+10cm以上の高さの防火塀が必要です(詳細は行政により異なります)。
あっという間に上棟式。建物の四隅に塩、米、酒を撒いてお清めをします。
屋根はガルバリウム鋼板 横葺き。屋根の上は気持ち良いですね。
この物件の見せ場の一つである大きな木製の建具。(といってもまだ枠だけですが)
指で押えている木の小材はロールスクリーンの下端に取り付けるボトムバーのモックです。この部材がロールスクリーンの上げ下げに合わせて動き、全開すると上部の隙間に収まるのですが、まだこの写真ではわかりにくいので、ロールスクリーンが取り付いたら再度ご紹介します。
軒裏はラワン縁甲板貼。少し手違いがあり、意図せず軒裏と鴨居がフラットになっているのですが、まるで最初から狙ったかのようにキレイに納まっていて結果オーライ!大工さんに感謝です。
次回はもう少しディテールを見せていけたらと思います。では。