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北大路 引き算足し算のいえ

Sub-struction House 引き算足し算のいえ

一般的な在来工法木造3階建て住宅の改装工事である。1階に施主が経営する事務所、2階3階を住居部分に改装した。

計画の殆ど全ては、「いかに既存の仕上げ(壁・天井・床)を取り払うのか」ということに終始した(引き算)。そのためには、補強の必然性があり、既存状態よりも耐力を増しつつも壁面・柱を少なくすることが設計段階で求められたことであった(足し算)。
リビングダイニング
既存耐力壁をスケルトン状態にすることで、家全体を視線 が抜け、自然光が溢れる空間になった。



リビング トップライトの光を透すグレーチングデッキ 階段室と一体となる居室 可動間仕切・ブラインドによる空間の変化1
 
可動間仕切・ブラインドによる空間の変化2 可動間仕切・ブラインドによる空間の変化3 サニタリー1 サニタリー2
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限られたスペースの中で、従来のnLDKをしっかりと踏襲された既存の間取りは息苦しく、また、敷地周囲が建て込んでいる立地条件から、日当たりの面でも悪条件が連なっていた。
計画は、面積的な制約を受けながらも、用途が異なる2つの空間を配すること、太陽光の取り入れと空間的な広がりを設けること、の2点に重点が置かれた。1階に「働」空間、2階に主な生活空間である「食」「憩」空間、3階に「寝」空間という立体3層構造を配し、それらを壁面全て取り払った階段と吹抜けで繋いでいる。それは、家全体をひとつの空気が支配するという仕掛けになっている。

汚いものを隠すための仕上げは一切取り払い、「区切るために必要不可欠な」壁面仕上げ、床仕上げ、天井仕上げを設けている。既存の耐力壁は、壁の仕上げを取り払い、スケルトンとしてデザインに取り入れ、不必要な柱や壁は、鉄骨で補強を施しながら排除する。取り払われた間仕切り壁の後に残されたのは、採光を遮ることのない視線、いえ全体を駆け抜ける風。
小屋裏の天井を取り払い、立体的に層をなしている空間を体感できる吹抜け空間を仕掛けている。

照明器具やキッチンなどの機器もこのコンセプトでまとめられている。
2階の生活空間は、吹抜け天井を利用した間接的なライン照明を主照明とし、他の器具は排除している。いわゆる「照明器具」は視界に入ってこない。
また、キッチン設備に関しても、ステンレスのみで構成されており、一切の合板等は使用していない。工場で製作されたシンクは、現場据え付け作業のみで工程が終了し、工事予算の効率化にもつながっている。

所在地: 京都市北区
主要用途: 事務所・住宅
家族構成: 夫婦
地上3階: 構造/階数:木造在来工法/地上3階
敷地面積: 67.48u
延床面積: 102.65u
1階床面積: 42.61u
2階床面積: 36.63u
3階床面積: 23.41u
設計期間: 2005年08月〜2005年11月
工事期間: 2005年12月〜2006年02月
外部仕上げ: 既存2丁掛けタイルの上アクリルシリコン塗装
内部仕上げ:
床/ パイン無垢フローリング、
長尺塩ビシート
壁/ PB t=12.5の上ビニルクロス
天井/ 既存構造あらわし、
PB t=9.5の上ビニルクロス
使用機器:
衛生機器/ サティス INAX
厨房機器/ オリジナルキッチン
ホシザキ厨房機器
  H&H JAPAN
照明器具/ DAIKO ENDO YAMAGIWA


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