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計画敷地は、大阪天六の密集市街地に建つ2軒長屋であった。
道路以外の三方は隣接する建物がギリギリまで迫っており、
前面道路も2.7mと狭く、採光を得られる箇所が無かった。
幸いな事に、周囲は低層の建物であった為、
唯一採光を得られる『そら』から
各室に自然光を導くよう計画を行なった。
まず、建物構成を「居住空間」と「階段室」とに明確に分断する事で、
垂直方向に連続する「階段室」から光を導く計画とした。
次に、「階段室」へ自然光を導く為に、
上部にトップライトを設け「光階段」とした。
更に、「光階段」から「居住空間」へ自然光を採り込む為に、
間仕切り壁を無くし、木製縦格子による曖昧な境界としている。
また、各室は可能な限り間仕切壁を無くした
一つのヴォリュームとしており、
空間に最大限の広がりを持たせている。
可動間仕切りやブラインド・ロールスクリーンを用いる事で、
最低限のプライバシーを確保出来る様にしている。
これらの空間構成により、直接視線を交わす事が無くても、
互いの存在をやわらかに感じられ、
建物全体で一体的な空間を形成している。
また、天体観測が趣味のクライアントの為に、
最上部にトップライトを設けている。
このトップライトをスライド式とする事で、
天体望遠鏡を屋外に出して
全方位の星々を観測することが出来るようにしている。
ファサードは朱色のリシン吹付としており、
中央に黒色のアルミ製格子・建具を用いる事で、
ファサードデザインを引締めるている。
また、上部へ視線を誘導し『そら』への意識を誘発する為に、
ラインを垂直方向にまとめている。
視覚空間と意識空間の相乗効果により、
狭小密集市街地にみられる鬱蒼とした雰囲気は払拭され、
広がりのある空間を創出している。
| 建築場所 |
大阪市北区天神橋六丁目 |
| 構造・階数 |
木造/地上3階建 |
| 用途 |
住宅 |
| 敷地面積 |
--㎡ (--坪) |
| 施工面積 |
98.81㎡ (29.89坪) |
| 竣工年 |
平成17年 (2005年) |
| 建物工事費(税別) |
約2660万円 (解体・地盤改良費含む) |
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