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中京区車屋町押小路上ルに新しくオープンした、
ドーナツカフェ「nicotto & mam」。
個性的なその店名は、
にこやかに笑うさまあらわす副詞「にこっと」と
母親をイメージする「mam」からの造語に由来するものだそうである。
間口2間半・奥行4間ほどの小さな敷地に建つ
かわいらしい京町家は、
南側に通り庭をもつ典型的な仕舞屋(しもたや)のつくりであり、
奥には小さな縁側と坪庭も整備されていた。
そのプロポーションを見る限り、
建造年代は昭和初期頃であると考えられるが、
全体的によく手入れもされており、
1階2部屋・2階2部屋という間取りでありながら、
内部空間の広がりを感じさせる京町家であった。
10坪ほどの敷地に建つこの大きさの京町家には珍しく、
間口6尺3寸(1間)もあるしっかりとした通り土間を内包し、
その存在が室内空間の広がりに大きく寄与する結果となっている。
小さな町家であるからこそ、
あえて逆説的に大きな土間スペースをとることによって、
豊かなに住まいを創造しようとした先人たちの智恵が
感じられる空間であった。
この土間スペースを生かしつつ、
坪庭を効果的に取り込んだ店舗スペースと
厨房構成を計画した結果、
その大切な広がりを損ねることなく
うまく現代に継承することができた。
小さくとも広がりのある空間は、
私たちはよく茶室で経験するものであるが、
そういった感覚を町家再生に取り込むことのできた
新しい事例であったと考える。
| 建築場所 |
京都市中京区車屋町 |
| 構造・階数 |
-- |
| 用途 |
店舗 |
| 敷地面積 |
--㎡ (--坪) |
| 施工面積 |
--㎡ (--坪) |
| 竣工年 |
平成--年 (--年) |
| 建物工事費(税別) |
--万円 (--万円/坪) |
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