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| 我々は、「100年後(これからの)京都における街家」 というコンセプトを提案し、計画を進めることにした。 「100年後(これからの)の京街家」とは何か? 京町家を形成している特色。 それは、格子、漆喰壁、通りにわ、坪庭・・・。 それらを現在の素材や使用形態、そして現在の法的基準に置き直して、見直し、再構成し、また、デザイン要素として取り込むことによって作り上げていく、 「KYO-MACHIYA(京街家)」を提案したい。
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| −KYO-MACHIYA(京街家) − 堺町姉小路上がる、という京都洛中ならではの地名のついた場所に立地する、職住一体型の複合ビルである。 京都の町並みを守っていくために自主的に外観デザインの建築協定を結んでいる地区にも隣接している。格子によるファサードの形成や軒の連続といった、いわゆる「京都らしい」町並みの中にこの建物は位置している。 昨今、京町家の保存・改修が話題を呼んでいる。バブル期における乱開発による京町家の取り壊されていくことに、疑問を感じ始めたからである。できることならば、保存・改修して、これからも住み続けていく。その姿勢に、我々も、都市ストックという意味合いからも賛同している。新たに建設するという行為で、地域性や歴史性といった文化が失われていくことにも疑問を感じる。 しかし、それを取り壊し、新たに建設するしか建物用途として成り立たないケースも多い。 それは、既存建物の保存による継承が、計画ボリュームを考えたとき、増改築・耐震工事を行ったとしても不可能な場合などである。本計画もそのようなケースである。 我々は、「100年後(これからの)京都における街家」というコンセプトを提案し、計画を進めることにした。 「100年後(これからの)の京街家」とは何か? 京町家を形成している特色。それは、格子、漆喰壁、通りにわ、坪庭・・・。 それらを現在の素材や使用形態、そして現在の法的基準に置き直して、見直し、再構成し、また、デザイン要素として取り込むことによって作り上げていく、「KYO-MACHIYA(京街家)」を提案したい。 2階貸しテナントと3階住居の玄関へとつづく、立体通りにわ。 1階を飲食店舗、2階を貸しテナント、3階4階が住居という異種用途が混在するビルの計画である。 まず、初期プログラムとしては、「通りにわ」空間を立体化させることにより、上階へと続く用途が異なる空間をだらだらと連続させるのではなく、空間を分節・分離させ、それぞれの空間に「玄関」を持たせるということを試みた。これは、建築全体に奥行きが生じ、「ウナギの寝床」形状である敷地条件を生かすことにもつながる。 中空に浮かぶ坪庭。 次に、3階の住居空間である。空間の中心に円弧を描く坪庭を配し、光と視線の対象としている。 坪庭は、コンクリートの壁に覆われ、天空面のみの開放となっている。上面からの光が壁に反射し、安定した光として内部空間を包んでいる。さらに、ダイニングには光の筒としてトップライトを設けている。 住居内部に入ってしまうと、そこが、密集市街地であることを感じさせない。 坪庭には土が運び込まれ、緑が根を張る。 新しい景観つくりへ 外観デザインの中で、試みたことは、デザインの融合性である。 間口6m、高さ13mのファサード面であるコンクリート打ち放しの中に、京格子、丸窓、蔵など京町家を連想させるファクターをちりばめている。 確立された京町家としての外観デザインを、異なるスケール・異なる素材の中で再構成させた。その構成の中で、伝統的なものと現代のものとを融合させることにより、新しい京都の町並みファサードを作り上げられることを意図している。 京町家、それらの形や素材は変わり続けても、未来の歴史的町並みを形成する「京街家」を残していくことを目指している。 |
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