Published 〜メディア掲載情報〜

ローバー都市建築事務所の設計物件や、弊社代表の野村正樹が執筆するコラムなど、
雑誌や新聞に掲載されている情報のご紹介をいたします。

毎日新聞 2017年11月03日号

毎日新聞 2017年11月03日号
 

きょうと空間創生術 [265]

「新景観政策の10年間」

毎日新聞 2017年11月03日号 三方を山々に囲まれ平安遷都以来、1200年余の歴史を積み重ねてきた、古都・京都。50年後、100年後の京都の将来を見据えた歴史都市にふさわしい景観を創造するために、2007(平成19)年9月から、「新景観政策」が実施されてから、今年でちょうど10年を迎える。京都市内において、建物の高さ規制やデザイン規制、屋外広告物の規制などをより強化することにより、京都の美しい優れた町並みを、未来の世代に継承しようというねらいがある。

 建築物や広告物は「私有の財産」であっても、景観は「公共の財産」であるという考えの下、景観政策は地域の特性に応じた、きめ細やかな政策として、この10年間にさまざまな議論や条例改正を重ねながら、進化してきている。高さ・デザイン・広告の他にも眺望景観・借景の保全さらには歴史的な町並みの保全・再生についても制度が整備され、より「京都ブランド」を強化する施策がなされている。

 新景観政策が導入された当初は、高さ制限などの規制強化に伴う混乱や、それに伴う地価の下落もみられたが、10年たった今、その政策の効果も徐々にあらわれはじめている。単なる町の外観がよくなるという結果では無く、京都の市格や魅力の向上といった、新たな付加価値を生み出す結果となり、"まち"の活力の維持・向上の一因ともなってきていると考える。

 写真は四条大橋から、北側に鴨川を眺めた風景。鴨川の右岸には、先斗町の京町家と河原町通りのビル群が立ち並んでいる。京都がいつまでも京都であり続けるために、さらなる景観政策の今後が期待される。

 
(株)ローバー都市建築事務所


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