Published 〜メディア掲載情報〜

ローバー都市建築事務所の設計物件や、弊社代表の野村正樹が執筆するコラムなど、
雑誌や新聞に掲載されている情報のご紹介をいたします。

KYOTO Moving Life[京都ムービングライフ]
〜感動的な人生を応援するNEWSPAPER〜

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PRIME MOVER ―若き情熱―

野村正樹(株式会社ローバー都市建築事務所 代表取締役)

同志社大学法学部を卒業後、京都工芸繊維大学造形工学科へ編入学。(株)NEO建築事務所を経て、2000年に「ROVER ARCHITECTS」設立。後に、京都工芸繊維大学大学院建築設計学 前期博士課程修了。京都市都市計画マスタープラン審議委員(〜2013年)、京都市みやこユニバーサルデザイン審議会審議委員(〜2015年)。一級建築士、インテリアコーディネーター、宅地建物取引士、(公社)日本建築家協会正会員

 

家族が幸せに暮らす空間作り 先人の知恵を生かす新たな挑戦

「幸せに、豊かに人間らしく生きる空間、どちらかというと形のないものを感じてもらう」−(株)ローバー都市建築事務所(京都市上京区、年商3億5千万円)の社長、野村正樹は建築士としての使命と心意気を語る。「斬新、見たこともない建造物を作る」という新進気鋭の建築士のイメージを抱いていたこちらのインタビューを遮るかのように、穏やかだがきっぱりとした口調でその“精神”を語った。どちらかというと奇抜さや斬新さを競うこの建築業界にあって、あえてそれらを拒否するかのように人間性や幸福、安らぎなどに拘る野村の建築士としての原点に置いた経営哲学の背景、それまでの道のりを聞いた。

建築士のパイオニア

「大きな志があったわけじゃないんですよ。(約20歳前)高校生の時に京都・北山通に外観も店内も当時、斬新なデザインの建物が次々にできて、この雰囲気に感激したんです。このような建物を作ってみたいなぁと漠然と思っていましたね」。

だが、その北山通りの野村を魅了したはずの奇抜な建物は25年もたたないうちにほとんどが姿を消してしまった。「建築家はどうしても形から入る。恰好がよいとかスタイリッシュであるとか」。野村の建築哲学は、それらに捉われず敬愛する建築家・谷口吉生氏の「見えないところの奥ゆかしさ」という“魂”を吹き込んだ。

「住居であれば木の持つ温もりや坪庭に見られる彩光の仕方などでそこに住む人が如何に幸せに豊かに暮らせるかを。お店であれば、顧客に喜ばれ大いに売り上げを伸ばすことができるか、愛が芽生える工夫とか」「住まいは赤ちゃんらが感ずるような動物的感覚というのでしょうか、そんな居心地の良さみたいな空間を究極的に考えているんです」「よく行く飲み屋さんは綺麗でなくても美味しいし、楽しいし、嬉しいでしょう(笑い)」

同志社法学部で法律を学び、4回生の時に高校生からの夢(建築士)を目指して、京都工芸繊維大学造形工学科に卒業後編入学した。卒業時には大手企業の就職内定をもらいながらも、自分の夢をかなえるための編入だった。ゼミ担当の教授も驚いたのでは?

「君の信ずる道を歩みなさい」

「熱心に労働法を指導してくださった安枝英莇擬は、『君の信じる道をただ黙って進みなさい』そう言って私の背中を押してくれた気がするんです」。『よく学び・よく学び・よく遊べ』がゼミのスローガンでした」

大学で学んだ「労働三法」も人間と会社との契約・信頼が必要だ。

「法人・企業と言っても所詮、人のつながりがものをいう」と、安枝教授は、野村が進む建築士の道でも、この言葉を“建築士の心得”として諭していたのかもしれない。「徹底的に納得するまで話し合いをし、こちらは専門家として提案しアドバイスを」「単に形ではない。それが人の幸せや豊かさにつながるから」と温かな眼差しで強調した原点があった。

京都の建築事務所に就職し、26歳で一級建築士、その3年後には大きなコンペに入賞しそれを機に独立29歳で独立。社名の「ローバー(漂う・旅人)」を野村は敢えて「開拓者、パイオニアかな」と“翻訳”した。法律で学んだ知識やその後取得した宅地建物取引士、京都市文化財マネージャーなどの資格をフルに生かして、建築予算、構造計算、施工、相続・節税対策など顧客の相談にのる。これが野村にしかできない“経営の技”なのかもしれない。

「生まれ育った西陣に戻り見た風景は、織機の音がしない、町家が安易につぶされていく閑散としたものでした」「京都の町家など先人が築いてきた知恵などを生かしながら住居やカフェ、ギャラリー、ホテル、ゲストハウスなどをどのように新たにリニューアルしていくか。むしろ見えないところに魅力がある京文化を生かす空間作りをしようと思ったんです」「空間だけでなく耐久性を高めるために、柱は標準的な3寸5分よりわが社が使う4寸角は合計10万円高いが15年は寿命が延びます」

ミシュランガイドの「5つ星」を獲得した旅館「石塀小路 龍吟」の設計では、街路に溶け込むように屋根や壁に一苦労したという。そうした「京文化を生かし守るために仲間作りしていく。これが社会的な役割でもある」と。これまでの設計施工実績は300件以上だ。最後に聞いた。「将来の夢は?」。

「同志社大学に建築学科を作りたい」「70歳になったら好きなカフェを作りそこでゆっくり本を読みたい」と笑った。若くして亡くなった恩師への恩返しと自分へのご褒美かも。

野村には、ここでは書ききれないほどの施主と分かち合った喜びや涙(阪神大震災)、人から受けた恩義がある。そして母親がよく言っていた「金持ちより人持ちになりなさい」という言葉を野村はいつも心に秘めている。(N)
(敬称略)

■株式会社ローバー都市建築事務所
京都オフィス 京都市上京区浄福寺五辻上ル杉若町674 ザイキビル2F
tel. 075-451-5777
営業時間 年中無休 9時〜18時
(12月30日〜1月3日は除く)
http://www.rover-archi.com

 
(株)ローバー都市建築事務所


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