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天然生活


天然生活



京都町屋の涼しい暮らし

cafe sweets(カフェスイーツ)

cafe sweets(カフェスイーツ)

いつも新鮮な気分を味わいたくて、
布や植物の表情を楽しみながら、
模様替えしています

石川奈津子さん

「夏は1階も2階も網戸のない窓を全開にして過ごします。畳の香りがふわっと漂ってきて、自然素材ならではだなあ、と感じています。外から風鈴の音が聞こえてきたりするのも涼しくて」という石川奈津子さん。

石川さんが子供のころから暮らしてきた大阪の実家も町屋づくりの家でした。京都でひとり暮らしを始めてから、一度はアパートに住んでみたものの、やはり自分の暮らしになじんだのは町屋だったといいます。紋職人さんのための作業場兼住居として建てられたこの長屋に出合って14年、改装したのが1年半前のこと。

「築100年ほどの家だったので、すでにいろいろ改装されていたんです。自然と目に入る壁は、すっきりと見えるように漆喰を塗ったり、隠れていた梁を出したり。本来の町屋の姿に戻す作業をしました」

小さなころから模様替えが好きな石川さん。そのころに発見した数々のアイデアが、存分に発揮されています。

「どのように季節感を楽しむかが大切。限られたスペースでも視点を変えれば部屋の雰囲気が変わります。たとえば、昔、染色を学んでいたほど好きな布。素材感や色でガラリと印象が変わるので、いろんな場所にかけて楽しんでいます。七夕には川をイメージして自分で染めた布を玄関に吊るして。ちょっとしたことでも、季節を意識すると、毎日の生活にメリハリが生まれます」

石川さんの家には、何より自分自身を楽しく、気分を高揚させるための涼しさの演出があふれています。それが、暮らしを楽しむうえで大切な心がけなのかもしれません。