▼ 掲載記事
『 B-ing 』2007年8月号


『西陣グラフ』 2007年11号



私の好きな
「此処彼処 第7回」
に掲載されました!









「私の好きな此処彼処 第7回」
西陣の三上家長屋を工房兼住居にしている生駒啓子さんがご案内。日ごろからよく訪れるという「本隆寺」、お気に入りの和菓子屋「御菓子司 聚洸」さん、生駒さんの工房と同じ三上家長屋にある「紋屋町研究所」です。

―法華経の総本山である本隆寺。西陣では「焼けずの寺」として親しまれています。 いつもお風呂やさんへ行く途中に寄らせてもらっているのが本隆寺さんです。市内にありながらとても静かなので、ここへ来ると心が落ち着くんです。

―境内には、桜やイチョウ、百日紅などいろいろな木が植えられています。生駒さんのお気に入りは・・・。 イチョウの木がびっくりするくらい大きくて好きですね。秋にイチョウの木が鮮やかな黄色に染まるときには、少し立ち止まって見たり、お買い物に行くときもわざわざ本隆寺さんを通ったりしています。春には桜が咲いて、夏にはピンク色の百日紅もきれいやし、四季折々の花を見るのが楽しみなんです。

「聚洸」さんは陶芸教室の生徒さんに、おいしいからと紹介してもらったのが最初です。店主の家さんは塩芳軒の息子さんで、小豆からあんこをたくなど、和菓子を作ることから店番まで全て一人でされておられます。家さんが作るアート作品のようなきれいな和菓子を見ていると心が和みます。ときどき新作を味見させてもらったり、おしゃべりするためにお店に立ち寄ったりと、家さんとは仲良くさせてもらっています。

―ショーケースには常時五〜六種類の季節の風情を表す上生菓子が並びます。秋から冬にかけては「秋風」や「雪華」といった和菓子が登場する予定だそうです。 ここの和菓子はどれも一工夫してあって、甘さは控えめ。よそにはないやさしい食感が魅力です。ときどきおもたせに買うこともあるのですが実は自分のために買うことがほとんどです。夕方五時前になって、お店が閉まると思って慌てて買いに走ったことも(笑)。季節ごとに違った和菓子が味わえて、お友達と一緒に頂くときも「もう栗の季節なんやなぁ」と話が弾みます。和菓子で季節を感じられるなんて素敵ですよね。

―生駒さんの陶芸教室がある三上家長屋に、京都の伝統美を研究する場所として町家を改修された「紋屋町研究所」があります。 工事をされているときから気になって見に来ていたんですが、出来上がってみると坪庭のような小さな縁側ができていたり、京唐紙を使った襖があったり、素敵に変身していて驚きました。夜になるとライトアップもされていて、格子からぼんやりとこぼれる明かりも綺麗です。問い合わせをすれば見学もさせてもらえますよ。