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はじめての家づくり
建坪10坪台でも
【 心地いい 小さな家 】


吉田さ
ん宅  京都府

吉田さん宅 京都府
開放感のある吹き抜けで和テイストの空間をモダンな装いに。

「光がたっぷり入る、明るくて開放的な家に住みたい」と希望した吉田さん。しかし、敷地は路地奥の狭小地で、周囲を建物に囲まれています。この悪条件を克服する手段の一つが、リビングのダイナミックな吹き抜け。高い位置に設けた大きな開口部からは、光がさんさんとさし込み、周囲からの視線を気にする必要もありません。天井が高い空間は実際より広く感じられるのもメリットです。
  のびやかな吹き抜けは、吉田さんの好きな和テイストの空間にモダンさをプラス。和の落ち着きを大切にしながら、生き生きとした表情を加えることに成功しました。アプローチや玄関のしっとりした雰囲気から一転して、明るく広がりのあるリビングに迎えられるという、楽しい驚きももたらします。
  和とモダンのミックスはいろ使いでも表現。白と茶色の濃淡というシンプルな構成の中、畳コーナーの壁のブルー、キッチンの赤が効果的なアクセントに。どちらも現代的でありながら、日本の伝統色を思わせる色です。和とモダンが巧みにとけ合ってくつろぎを醸し出す、吉田さんのお宅です。


路地奥の狭小地という悪条件を克服し、豊かさのある住まいに。

周囲を建物で囲まれた路地の奥に位置する吉田邸。設計にあたっては、「圧迫感のない、解放的な空間をつくることに焦点を当てました」と担当の松田正義さん。アプローチは焼杉板の塀で周囲からの視線を遮り、そちらに面して吹き抜け空間を設置している点が大きなポイントです。「この吹き抜けを核に家じゅうをつなぎ、自然に家族のコミュニケーションが形成されるプランを考えました」
  素材使いにも個性を発揮。「珪藻土を用いた左官仕上げの壁に格子や梁、竹や北山杉で和の趣を演出し、鉄骨やポリカードネートなどの素材で軽快感を加えています」という、和とモダンの融合が見事です。