日経ビジネス ASSOCie 〔アソシエ〕 2002.11



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 □■ 掲載記事 □■

まず、法務局で登記簿謄本を閲覧。
そこから、不良債権化している町家物件に絞って割り出していきました。


 京都上京区。「西陣」と称されるこの地区は、かつて町家建築の織物工場が軒を連ねていた。
そのひとつを購入し、建築事務所に変身させたのが野村さんだ。
「買っちゃえば、好きなように内装もイジれるじゃないですか(笑)」
とはいえ、廃町家。物件を見つけること自体、難しいのでは?
「西陣地区で、不良債権化している町家に的を絞り、土地の登記簿謄本を閲覧しました。で、これだという物件を見に行って」
 まさに、犯人を追い詰める刑事のような執念で物件を割り出し、その持ち主に直接交渉。
「交渉は難しいものではありませんでした。相場は頭に入っていたので、その金額に少し上乗せした金額を提示したんです」
 この土地の相場は1坪75万円。そこを野村さんは1坪80万円で交渉し、総額3200万円でみごと交渉成立。だが、これはあくまでも土地だけの価格。建物自体の価値はないという両者の判断で、結果、土地代だけの破格値で土地も建物も手に入れることに成功した。


物件の改装には建築学科の学生ボランティアを動員


廃施設の場合、手に入れたはいいが、改装費用が以外にかかってしまうこともある、が・・・・・・。
「美大生に声をかけ、天井をぶち抜いたり、ペンキを塗ってもらったりと、ボランティアで手伝ってもらいました。彼らにはいい勉強になるし、改装費も安く済む。なので、かかったのはペンキ代だけ。」
おまけに、不動産業も立ち上げ、住居スペースを留学生に提供。月14万円の家賃収入を得ている。
「これは町家だから出来ること。外国人には京都らしい古い家に住みたいという憧れがありますから。
ココの良さは、物件取得費が安いということだけじゃないんです」


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