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2010/08/20(Fri) 11:23:52

「祇園会館のタイル壁画」

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京都市東山区、祇園石段下にある「祇園会館」。

圓堂政嘉の設計により、1958年(昭和33年)3月に完成したこの「祇園会館」は、今年で52年目を迎える。毎年、11月には祇園東の芸妓・舞妓さんたちにより「祇園をどり」がこの会館で催され、秋の京都に彩りを添えている。

普段は、約500名収容の映画館として、映画を上映しているのであるが、歌舞練場としての機能も持ち合わせているため、客席部分に「花道」の取り付く珍しいスタイルとなっている。

竣工当初は3階建てであったこの建物も、後年4階部分が増築され、現在は、演劇場の他にも飲食店等も入居する複合商業施設となっている。増床された4階部分には、ボウリング場やディスコがあったこともあり、記憶に残っている読者のかたも多いのではなかろうか。

度重なる、改装が行われたこの会館にあって、現在も昭和33年の建築当時の雰囲気をそのまま残しているのが、会館正面を飾る縦8m横18mの巨大なタイル壁画である。

歌舞伎・阿国三山をテーマに構成したこのデザインは、大正から昭和にかけて活躍した建築家・中村順平によるもの。最愛の人・三山との離別を乗り越え、歓喜も悲哀も慟哭も、すべてを込めて踊る阿国の姿は、「建築は芸術である」という彼の信念を形であらわした、中村順平の代表作でもある。

ここに52年前、「祇園會舘 竣工記念」と冠された一冊のパンフレットがある。「藝能殿堂 竣工を祝して」というタイトルで、京都市長 高山義三はこう述べる。

「すべての点でもっとも誇り得る会館であることは、国際歴史観光都市京都の観光施設充実の面からみてよろこびに堪えない。」と。

今後の京都にとって、その活用に期待のかかる近代建築である。


2010/08/20(Fri) 11:23:52 | コラム | Trackbacks(0) | Comments(18)

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