CompanyRe-SpaceStyle-LifeStyle StoreWorksPublishedContact UsClient's commentQ&A
2009/05/29(Fri) 13:13:04

目の前にある大切な町並み

nisijinwalk-1.jpg

















伝統が生き、伝統が新しいものを生む京のまち「西陣」。今年のゴールデンウィーク、春うららかな行楽日和に、西陣、新・「町家」巡りを楽しんだ。近年、リノベーションが進み新しい”かたち”を生み出している、おしゃれスポット「京都西陣」
普段ではあまり知ることのない、京都西陣の魅力を、少しでも感じていただければと思い、約半日間、石畳のある町並みや、路地奥スポットを中心に約30名で散策した。遠くは、東京からの参加者もあり、京都に対する関心の高さを改めて感じるとともに、地元住民の方にも楽しく参加していただき、現在(いま)の西陣の魅力を肌で感じて頂いた。
京町家ギャラリー・桂昌院ゆかりの御生家・アーティストが集う路地空間・手焼き煎餅喫茶・京町家複合施設等、変わらない「町並み」のむこうに、変わりゆく「まち」の姿が存在する。
写真は、散策風景の一場面。普段はなにげなく通りすぎている目の前の風景。視点を変えて、瓦屋根の美しさやベンガラ格子の向こう側を再認識してみると、そこにはまた違った新しい発見がある。路地に石畳のある風景。鍾馗が微笑む軒庇。「うだつ」のあがる町並み。虫籠窓の様々なデザイン。まちを歩いてみると、京都の美しい風景は、未だ数多く残っていることを再認識すると思うのである。
私たちが、毎日見ているはずの「千円札」。裏面にはどんな絵柄が描かれているかご存じであろうか?ご想像のつく読者は意外と少ないのではないだろうか?毎日見ているはずの、目の前の、「大切な町並み」も実は「千円札」と同じで、なにげなく見過ごしてしまっていることが多い。問題意識を持って、視点を変えてみてみると普段の町並みにも新しい発見が数多くあると思うのである。


2009/05/29(Fri) 13:13:04 | コラム | Trackbacks(0) | Comments(1)
2009/05/15(Fri) 11:47:49

「大正15年の京町家再生」

0515-1.jpg














京都市上京区堀川丸太町西に位置する、間口6間の京町家(写真左)。世界遺産・二条城からもほど近い、立派な表屋造りのこの町家は、和菓子店 「嘉楽本舗たにぐち」の本社として、現在も大切に使用されている。
建造当初の建築確認書類や設計図面も、きれいに保存されており、現存する建物の他にも、大変価値の高い一級品の資料が揃っていた。資料を見ると、建築確認申請は大正15年、施工は京都工務所。今回、私たちは、築84年の京町家を再生するにあたり、忠実にその姿を再構成することに主眼をおいた。京都市「京町家耐震診断」、(財)京都市景観・まちづくりセンター 「京町家まちづくりファンド事業」等、公的制度を十分に活用しながら、京町家の再生に取り組んだのである。ポイントとなる大看板には、新潟県柏崎市から取り寄せた、幅4bの欅材を使用。戦前の丸太町通りの写真を参考にしながら、当時の姿を再現した。平成の景観条例においては、この看板は基準以上の大きさではあるが、行政の理解もあって特別に「昔の京都らしい」看板を設置することが可能になった。
今回の改修においては東隣にある、鉄骨造の店舗改修も同時に行ない、町並みの修景を試みた。(写真右)タイル張りで殺風景な印象の建物を、現代和をモチーフにし、格子と瓦で表情を創り出したのである。伝統的なデザインと現代的なデザインの対比による、町並みへのアプローチは、今後の街路修景における一つの参考事例となれば幸いである。
創業明治41年、今年で創業100周年を迎えるクライアントの、「創業者の思いに立ち返りながら、未来につなげる」という思いをかたちにあらわした、京町家再生事例プロジェクトであった。


2009/05/15(Fri) 11:47:49 | コラム | Trackbacks(0) | Comments(4)
2009/05/06(Wed) 13:17:39

「西陣ツアー」に多数のご来場ありがとうございました。

伝統が生き、伝統が新しいものを生む京のまち「西陣」。
ゴールデンウィークの最終日にも関わらず、西陣「町家」巡り「西陣ツアー」に多数のご参加を頂き、本当にありがとうございました。遠路はるばる東京よりご参加を頂いた方から、同じ町内の実相院町の方まで、みんなで楽しいひとときを過ごしました。nisijinwalk-1.jpg

















近年、リノベーションが進み新しい”かたち”を生み出している、おしゃれスポット「京都西陣」
普段ではあまり知ることのない、京都西陣の魅力を、少しでも感じていただければ嬉しく思います。残念ながら、今回参加頂けなかった方も、秋には第2弾を企画しておりますので、是非ともご参加くださいませ。スタッフ一同、心より、お待ち申し上げております。


2009/05/06(Wed) 13:17:39 | コラム | Trackbacks(0) | Comments(2)
2009/05/04(Mon) 13:10:47

月心寺と三井寺へ

gessin1-1.jpg















晴天に恵まれた、ゴールデンウィーク。滋賀県大津市にある月心寺でおいしい精進料理を頂きました。同年代の人々で文化や伝統を楽しむ70'会。会長のMAKOTOさんをはじめ、主婦のかたから茶道・華道の次期家元まで、素敵な仲間と楽しい時間をすごしました!gessin2-1.jpg
















月心寺は、京阪電鉄京津線の大谷駅から西へ歩いてすぐのところにあるお寺。歌川広重の東海道五十三次にある大津の錦絵に登場する、走井の水のそばの茶店が現在の月心寺。大正時代の初めに日本画家の橋本関雪が自分の別邸に改修し、その後月心寺となったのです。
走井の名水を持つことで著名な月心寺の庭園。水を十分に生かしながら、山の斜面を見事に利用した趣のある庭園は、中央に池を掘った池泉回遊式の日本庭園。池のほとりには、庭園の雰囲気とよく合う石塔が立ち、奥の深い景色を作り出しています。miidera-1.jpg
















三井寺はいわずとしれた、天台寺門宗の総本山。 延暦寺と並び、一千百余年にわたってその教法を今日に伝える。 古い歴史と文化、多くの文化財や伝説の残る三井寺は、まさに歴史ロマンを肌で感じるテーマパーク。国宝は10件・ 重要文化財は52件もあるんです。「弁慶の引き摺り鐘」は重要文化財。聞いただけで、見てみたくなるでしょ!?


2009/05/04(Mon) 13:10:47 | コラム | Trackbacks(0) | Comments(7)
2009/05/02(Sat) 13:08:35

上堀川 SW HOUSE 工事順調です。

sawa-1.jpg















昭和2年に計画された、京都市北区上堀川の新興住宅地「SW HOUSE」。現在の、ニュータウンにも似た手法の公営住宅として、当時の市民に分譲された。伝統町家に、大正デモクラシーの自由な雰囲気を取り入れた昭和初期の大衆文化。洋風の生活に対する憧れが広まるとともに、住宅においても、モダンで合理的な住まいのあり方が胎動する時代であった。昭和モダンを継承しながらも、平成の匠の技を織り混ぜた伝統美の再構成。今から完成が楽しみな、「上堀川 SW HOUSE」は来月竣工予定です!


2009/05/02(Sat) 13:08:35 | コラム | Trackbacks(0) | Comments(34)
2009/05/01(Fri) 13:49:16

「通り庭はこころの通り道」

IMG_5603-1.jpg















間口が狭く、奥に細長い「うなぎの寝床」とよばれる敷地に建っている「京町家」。
一般的には、表通りに面してミセノマ(業務スペース)が取られ、奥へとオクノマ
(居住空間)が続いている。そして、これらの表と奥をつなぐ土間スペースが「通り
庭」と呼ばれる、
京町家独特の細長い吹抜空間である。庭といっても、そこに植裁や灯籠があるわけで
はなく井戸・水屋・竈(かまど)といった、現代でいうところのキッチン機能が通り
庭には計画されていた。
この通り庭には、単なる人間の通り道の他にも、風の通り道・光の通り道といった機
能もあり、それを介して、通風・採光を各部屋に確保する合理的に考え出された仕組
みになっている。高密度化した都市居住環境において快適な居住空間を形成する非常
に重要な役割を果たしているのである。
先日、西陣にある一軒の京町家を再生する機会に恵まれた。美しい通り庭を持つ京町
家であった。現代において、ここでもう一度通り庭のもつ意義を再考してみると、そ
こには新しい発見がうまれてくる。従来の機能の他に、1階リビングキッチンと2階
スペースに趣向を凝らし、通り庭を介して有機的に連結する。1階と2階をゆるやか
に繋げ、いわば「こころの通り道」としての機能を、京町家の通り庭に挿入する。新
しい「こころの通り道」は、幸せな暮らしや楽しい笑い声がこだまする空間として、
より一層の機能を持つこととなる。
荒廃した町家に、現代の息吹を加え、次世代へとつなげる。進化する町家再生の
ism。変わりゆく現代社会にあっても、先人の知恵を十分に活かし、学び取る姿勢が
重要であると思うのである。


2009/05/01(Fri) 13:49:16 | コラム | Trackbacks(0) | Comments(2)

トップページ

プロフィール

image
野村 正樹

バックナンバー

最近の投稿

Link

Search